［110］王子様は王様にも成りうる ページ18
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▽ 主side ▽
音駒戦前日の夜。
｢今日っこそ！王様ゲームするぞー！｣
そう部屋の中心で叫んだのは、割り箸を持った田中さん。
毎日毎日、飽きもせずによく言い続けたものだ。
賞賛を送りたくなって、思わず拍手をする。
まあそれを、毎日の様に｢もう寝ろ｣と言って止め続けた澤村さんも、相当な根気を持っているんだけれど。
でも今日は、そんな厳しいキャプテンは居なくて。
｢あー…まあ時間あるし、今日は良いか｣
そう微笑むと、彼はスガさんと旭さんを引っ張って田中さんの方に寄って行った。
王様ゲームって本当にする人居るんだー。
と思いつつ、彼等を遠くから眺めスマホを弄って居ると。
｢Aもするよね？｣
と、天使のような笑顔で忠から顔を覗き込まれてしまった。
…そんな顔されたら、断れないじゃんッ!!
そう心の中で叫びを上げ、平常心を装って皆が集まっている輪の中に入った。飛雄と翔陽がやるのはまだ分かるけど、蛍もやるのは予想外だな〜と思って隣を見ると。
｢…何、僕がやってちゃ悪い｣
と少し面倒くさそうな目で見られて。
｢ふふっ、全然｣
そう笑って返せば、少し顔を赤くして目を逸らされた。
｢よーし！皆、選べー！｣
その声を合図に、皆が輪になって座っている中心に田中さんの手が置かれ。その手には、人数分の割り箸が握られていた。
勿論、下の部分は田中さんの手で隠されているので、どれが�牴ν有瓩�は分からない。
てか、部員全員で王様ゲームとか、どんだけ仲良いんだ。
｢番号は人に見せないように引けよー！｣
と、ワクワク声の西谷さんの声が聞こえる。
多分、王様ゲームを知らないであろう飛雄と翔陽に言ったつもりなんだろう。
僕は自分に1番近い割り箸の先を掴んだ。
｢せーの！｣
田中さんの声が聞こえた瞬間、皆でいっせいに引っ張る。
｢｢｢｢王様だーれだ｣｣｣｣
コレのルールを知っている人達の声が飛び交う。
勿論僕も、王様ゲームのルールくらい知っているので掛け声を入れた。
スっと、誰にも見えない様に隠しながら割り箸の先を見つめる。
割り箸の先には____赤い印。
｢はーい、僕が王様でーす｣
笑顔でそう言って割り箸を上に掲げれば、何故か皆に｢｢｢えぇーーー｣｣｣と声をあげられた。
何でだよっ。
｢？ Aは王子様だろ？｣
｢翔陽は�牴ν優押璽爿瓩離襦璽訝里蕕覆い任笋辰討襪痢�｣
僕は、向かい側に座る翔陽に向かってそう突っ込んだのだった。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
