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made. ページ25

劈くような黄色の悲鳴

ステージ上で大量の汗を流しながら演奏しているパフォーマーを見つめていると、むわっとした暑い風が吹く

パタパタと手で顔を扇いでみるが大差なく額に汗が伝う

Rockフェス当日

会場には約10万人の観衆とその脇の立ち見席には地平線が見えないくらいの人数がいる

そもそもRockフェスはロックの祭典と呼ばれ、ファンにしてみれば年1のビックイベントだ

テレビやラジオで特集を組まれたり、フェスのDVDなんかは数十分で完売する勢いのイベントである

それに今年は夢ノ咲からのバンドが参加するという風に売り込んできたので、メンバーのファンも来場し、大賑わい

メンバーの勇姿は大手アイドル事務所やファンにしっかりと伝わり、知名度もぐんと高まるだろう

私はそんなイベントのプロデュースに携わっているのだと実感し、少し身体が震える

私の様子に気づいたのか、夏目が心配そうに俯く私の顔を覗き込んでくる

「大丈夫?」

眉をハの字に下げる夏目に対し、私は口をキュッと結ぶ

あぁ、ここからだ

「大丈夫だ 夏目。武者震いだよ」

顔を上げて自信げに笑って見せれば、数回瞬きをした後ふっと夏目は笑った

「それは普通、ボクが言うセリフだと思うんだけド」

「私も興奮しているぞ。だって世間に夏目の声が届くんだから」

とても嬉しいんだ

そう返答すれば、頭を抱えてぶつぶつと何か呟いた後、ちゅっと私の額にキスを落としてくる

「な、」

パッと額を押さえるも、心臓がばくばくと脈打つ

夏目は困ったような顔をして何か言いたげに口をもごもごとさせ、ため息を吐く

「…ほんト こういうところばっカ…」

つぶやかれた言葉に頭をかしげていると、ぴんっと額に今度はでこぴんをおとされる

「夏目はちゅーってしすぎだとおもう」

何かある度にキスをされてて心臓がぶっ壊れそうだ

「ボクだけを見ててよネ」

他のやつみてたら許さないかラ

ベーっと舌を出し、駆け足で控え室へ走り去る夏目

夏目がこの場を去ったことを確認してから、ストンとしゃがみこむ

この熱情はフェスに盛り上がる観客たちにあてられたからなのか

はたまた、夏目に対して酔いしれたからなのか

顔が、熱い

空気は暑く、熱気が漂う

そんな中熱をさげるには少し時間がかかった

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ああ - 面白いです。頑張ってください! (2018年2月21日 5時) (レス) id: 4f788f756a (このIDを非表示/違反報告)
ろいど軍曹??稲妻に貫かれた(プロフ) - よよみ??そーちゃんに心臓を奪われたさん» コメントありがとうございます。夏目くんへの愛情が溢れ出てきてしまい、このような拙い小説を書かせていただいています…。これからもよろしくお願いします…! (2017年2月21日 19時) (レス) id: d3d55130b6 (このIDを非表示/違反報告)
よよみ??そーちゃんに心臓を奪われた(プロフ) - ろいど軍曹最高でございます。夏目やばいよw続きが読みたい!(^o^三^o^) (2017年2月19日 9時) (レス) id: e2a8f81aa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろいど軍曹 | 作者ホームページ:http://uranaitukuru  
作成日時:2016年12月18日 21時

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