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『ねぇ〜レイ、その本面白いの？』
私がそう聞いたら、本から顔を上げてニヤッと笑った。
レ「面白いよ。まぁ、Aの小さな頭ではは理解できないだろうけど」
皮肉を言ったかと思うと、さっと立ち上がってどこかに行ってしまった。
な、何あれ！？ムカつく……
最近、レイはずっとこんな感じ。
わざと、意地悪を言ってくる。
昔はもっと優しかった……はずなのに。
『ほんと、いつからこんなのになったんだろ……？』
年下の私が言うことじゃないかもしれないけど。
思わず呟いたら、横にいたノーマンが微笑んだ。
か、かっこいい……誰かさんとは大違い。
ノ「レイは思春期なんだよ。許してあげて」
『シシュンキ？でも、ノーマンやエマはずっと優しいよ』
ノーマンは黙ったまま、私の頭を撫でた。
ノ「Aもいつか分かるよ」
『そうかな……？』
ノ「うん。きっと分かる」
ノーマンにそう言われると、そのような気がしてきた。
今、思うと私はノーマンのことが好きだったんだろう。
優しくて大人びたノーマンのことが……
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作者名：みやりん | 作成日時：2019年5月27日 20時
