009 『紅魔の眼力』 ページ11
夕日で照らされているから、だけでは説明しきれないほど赤く、紅く塗られたこの館を紅霧の館と言う者もいれば血塗られた館と言う者もいた、勿論正式名称はそんな不名誉な名前ではなく『紅魔館』と言う。
一つの小山と同じ、もしくはそれ以上の広さと威厳を漂わせるこの館の主の名は『レミリア・スカーレット』、
外見こそそこらの小中学生と変わらないほどの身長と体系であるが、500の時を生きる立派な妖怪である。
もっとも、ここ『幻想郷』では特に珍しい年齢ではなく、むしろ若いとも取られる年齢なのだが、それでも精神年齢は実年齢に相応しいものである。
その館主は今、最も信頼を置く従者、メイド長の『
彼女、ここ幻想郷において知らない人はいない
もっとも、対霊夢戦ではその特殊な能力のお陰で瞬殺こそされなかったものの指一本触れることが出来なかった。
レミリアに絶対的な忠誠を誓っている咲夜は結果について異変解決後にレミリアに詫びたが、当たり前ではあるのだが咎められることはなかった。
さて、少し話がずれた。主人の部屋に呼ばれた咲夜は、いつものことなので不審に思うこともなく、ノックをしてから部屋に入っていた。
しかしここでいつもと部屋の雰囲気が違うことに気付いた。
笑みを浮かべ立派に彫刻され所々小さく金で飾られている椅子に座りこちらを見てくる彼女の目はあの異変を起こしたときと同じに見えた。
「お嬢様、ご要件は」
いつもと雰囲気も違い求められている事を察しかねた咲夜はレミリアに要件を問うた。
しかしそれは答えというにはあまりにも分かりにくすぎるものだった。
「近い内にここへ人間がやって来るわ。魔理沙でも霊夢でも人里の奴らでもない、人間が。
その人間は後に紅魔館へ大きな影響を与えることとなるでしょう。貴女はその人間を
へ迎い入れて来なさい。いい? これは命令よ」
余りにも急すぎる話、殆どの者ならここで混乱し何度も聞き返すのであろうが彼女は違った。
「畏まりました、しかし場所はわかっておられるのですか?」
この問いに主はニヤリと笑いこう答えた。
「博霊神社よ」
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阿須波(プロフ) - 雪猫さん» うぐ……言うてくれるな (2016年11月25日 18時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» だねw誤字脱字無くなったと思ってたのにw (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 雪猫さん» ぽっちゃりみたいになってしまった(笑) (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 阿須波さん» ぽったりになってるよー←ぴったりの間違いでは? (2016年11月25日 17時) (レス) id: 4502338fd1 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - レモンジュースさん» いやー僕の名前実在の神様の名前を元にしてるんだけどこのストーリーにぴったりだったからw ちなみに足場と旅立ちの神様で宮中の守護神、夜久さんにぽったりでしょ?w (2016年11月25日 17時) (レス) id: b6c158c874 (このIDを非表示/違反報告)
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