終わらない物語 (ページ6)

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肆ページ6

「それさぁ、バレなかったんじゃなくて、殺されてたんじゃない？」
それはあり得る話だ
私も何度も殺されそうになってきた
その度に私は意識をなくした
気がつくと、違う村に来ているんだ
前の村がどうなったなんて知らない
噂によると、見るも無残な姿だったとか

「どうした？ブッサイクな顔して」
「失礼ね。能力者は美人だって言ってたじゃないの」
「確かにぃ、緑葉と葵と黄耆と俺は整ってると思うぞ。でもAは例外」
あ、ヤバイ。ブチ切れそう
「あはは、そんなこと言って、毎晩僕にAちゃんの可愛さを熱弁してたのはどこの誰かなぁ」
黄耆がニコニコしながら言う
え、ちょっと待って。赫、そんなこと言ってたの？
顔が一気に赤くなっていくのがわかった
赫を見ると、赫も顔が真っ赤だ

実は、私は小さい頃に大神村に来た時からずっと赫が好きだ
初めの頃はなかなか心を開いてくれなくて、悲しかった
でも、ある事件が起きた時に私が赫を助けた
そこから仲が良くなってきて、今やライバル(と思われている)
「A！！冗談だからな！」
「え、あ、うん…」
そう思うとなんか悲しい…
「え～？冗談で『毎日』、『可愛さ』を『熱弁』するんだぁ～」
ニヤニヤ笑いながら葵が赫を見る
「そうそう！！それにぃ…モガッ」
「そっ、それ以上言うな！！」
真っ赤な顔でこっちを見る赫
「な、何？」
「お前なんか可愛くもなんともねぇからな！自惚れんなよ！！」
「うわ、めんどくさ」
葵が顔を歪ませる
うるせぇと、葵の顔を引っ張る。顔が伸びてる…
「いひゃい！いひゃいぃ！！」
少し涙目になっている
呆れた…
「もぉ、赫はぁ…じゃ、僕がAちゃん貰っちゃおうかなっ♪」
グッと肩を抱き寄せられる
「んっ！？」
こんなに可愛い黄耆も、体格がやっぱり違って、私と筋肉のつき方も違う
男の子なんだなぁって…
変に意識しちゃう
「…おい、離せ黄耆…」
赫から黒い何かが見える
「あっはは♪こっわ♪」
パッと私を離す黄耆
暫く睨み合いが続いた
「空、暗くなってきたね…」
「そうだなぁ今日は野宿か？」
「えぇ…野宿…」
「あっはぁ！見て！動物とお友達なった！」
「ぎゃああああ！それ熊の子だよ！離してこい！」
私には天使が見えたんだが…
気のせいか？
「夜ご飯作らないとね」
緑葉が薪を集め始めた
「じゃ、僕エモノとってくる」←
黄耆は何か危ないことをしに行った
「川魚」
葵は面倒くさそうに川に向かう
「俺泊まれるとこ探してくるわ」
赫も…

私、何しよう