baby*3 ページ4
「…1つだけ質問いいですか」
「んだよ」
「私やっぱり昨日、その、したんですか。あなたと」
「…お前覚えてねぇの?」
どうにか花宮の首を締めようとする両手を抑えつけて、彼に尋ねる。
すると花宮は少しだけ拍子抜けしたような顔をした。
きょとんとする私に、再び彼の顔に気持ち悪い笑みが戻る。
嫌な予感がしたのも束の間、
花宮はわざわざ私の耳元まで口を寄せて囁いた。
「酔って脱ぎ出したの、お前だろ?」
「……!!」
その低い声と、発言に全ての情景がフラッシュバックする。
そうだ、思い出した。思い出してしまった。
所詮は人数合わせと引き立て役として呼ばれた私と、初対面の女の人に猫被りするのに疲れた花宮は意外と息が合い、合コンの間中ずっと話していたのだ。
女の人からの視線が痛かったけれど。
そしてその後、花宮が連れて行ってくれたバーで昔のバスケの話とか、お互い読書が趣味で本の話だとか、仕事の話だとかをしたんだ。
カクテルは甘くて美味しいけれど、
アルコール度数が高い。
すぐに、でろんでろんに酔った私を花宮が彼の自宅に連れて行って。
この後は断片的な記憶しかない。
アルコールが体に回って暑くなると私は服を脱ぐくせがある。
普段はきちんとセーブしてお酒を飲むのだけれど、昨日は飲み過ぎたようだ。
やはり服を脱いで。そして。
『誘ったのはそっちだろ?責任とれよ』
『ふは、へばってんじゃねぇよバァカ』
『…っく、…』
「ああああああああ!!!」
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チベスナ(プロフ) - この作品で花宮さんめっちゃ好きになりました....執着からくる一途さがもう素晴らしい、何より花宮さんぽい恋愛すぎて尊い(語彙力) (2020年9月10日 2時) (レス) id: d26d5f7a91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - もうやばいめっちゃ名作じゃないですかああああ花みゃーが格好良すぎる…そりゃ一日で殿堂入りしますよこれは! (2020年3月10日 19時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 5話でやっと名前が「(名前)」のままだったことに気づいた我。ていうナニコレ序盤でもうにやけが止まらなさすぎるんですけど…神ですか? (2020年3月10日 18時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
き - 感動したーーーーーーー!!!! (2019年11月27日 20時) (レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最高過ぎです。語彙力どうでもいいぐらい最高です。最後の高尾何なんですか?涙が出そうでしたよ? 本当作者さん何で高尾をもっとイケメンにさせちゃうんですか??? (2019年5月2日 23時) (レス) id: 1dd2715002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モブA | 作成日時:2015年2月28日 0時