検索窓
今日:24 hit、昨日:11 hit、合計:774,914 hit

baby*3 ページ4

「…1つだけ質問いいですか」

「んだよ」

「私やっぱり昨日、その、したんですか。あなたと」

「…お前覚えてねぇの?」





どうにか花宮の首を締めようとする両手を抑えつけて、彼に尋ねる。

すると花宮は少しだけ拍子抜けしたような顔をした。


きょとんとする私に、再び彼の顔に気持ち悪い笑みが戻る。


嫌な予感がしたのも束の間、

花宮はわざわざ私の耳元まで口を寄せて囁いた。





「酔って脱ぎ出したの、お前だろ?」

「……!!」





その低い声と、発言に全ての情景がフラッシュバックする。







そうだ、思い出した。思い出してしまった。



所詮は人数合わせと引き立て役として呼ばれた私と、初対面の女の人に猫被りするのに疲れた花宮は意外と息が合い、合コンの間中ずっと話していたのだ。

女の人からの視線が痛かったけれど。


そしてその後、花宮が連れて行ってくれたバーで昔のバスケの話とか、お互い読書が趣味で本の話だとか、仕事の話だとかをしたんだ。


カクテルは甘くて美味しいけれど、
アルコール度数が高い。

すぐに、でろんでろんに酔った私を花宮が彼の自宅に連れて行って。


この後は断片的な記憶しかない。



アルコールが体に回って暑くなると私は服を脱ぐくせがある。

普段はきちんとセーブしてお酒を飲むのだけれど、昨日は飲み過ぎたようだ。

やはり服を脱いで。そして。





『誘ったのはそっちだろ?責任とれよ』

『ふは、へばってんじゃねぇよバァカ』

『…っく、…』






「ああああああああ!!!」

baby*4→←baby*2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1533 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1518人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 花宮真 , 朝チュン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

チベスナ(プロフ) - この作品で花宮さんめっちゃ好きになりました....執着からくる一途さがもう素晴らしい、何より花宮さんぽい恋愛すぎて尊い(語彙力) (2020年9月10日 2時) (レス) id: d26d5f7a91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - もうやばいめっちゃ名作じゃないですかああああ花みゃーが格好良すぎる…そりゃ一日で殿堂入りしますよこれは! (2020年3月10日 19時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 5話でやっと名前が「(名前)」のままだったことに気づいた我。ていうナニコレ序盤でもうにやけが止まらなさすぎるんですけど…神ですか? (2020年3月10日 18時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動したーーーーーーー!!!! (2019年11月27日 20時) (レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最高過ぎです。語彙力どうでもいいぐらい最高です。最後の高尾何なんですか?涙が出そうでしたよ? 本当作者さん何で高尾をもっとイケメンにさせちゃうんですか??? (2019年5月2日 23時) (レス) id: 1dd2715002 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モブA | 作成日時:2015年2月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。