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baby*22 ページ23

有無を言わせないその笑顔に、
ひっ、と喉から声が漏れる。

そのまま半強制的にズルズルと連れて行かれたのは、大人数用のテーブル。


…なんでそこで皆さん待ち構えてるんですか。





「ほら、まあ座れよ」

「ありがとうございます…」





マスターは椅子を引いて私を座らせてくれる。

紳士か。
マスターらしくなさすぎて逆に怖いわ。


マスターも席に着いた後、しばらく無言が続く。





「(気まずい…!)」




重い空気が流れている上に
誰も口を開こうとしない。

あの笑い袋の高尾でさえ、だ。

本当に嫌な予感しかしないのだけれど。





「…んじゃあ、本題に入っけど」





そんな中、静寂を打ち破るようにしてマスターが口を開く。






「A、お前何隠してる?」

「…!」






どきりと心臓が跳ねた。

私の様子がおかしいことに、勘付かれている。





「2週間前からか?ぱっと見はいつも通りだけど、よく見たら妙に顔色悪いのは。最初は月1のアレかと思ったんだけどよ」

「虹村さんそれ…」

「セクハラだろ…っすよ」

「もうちょっとオブラートに包めないのかい?」

「うるせー!!じゃあどう言えば良いんだよ!後で高尾と灰崎はボコる!タツヤには言われたくねぇ!黒子もそんな目で見るな!」





ボコられるのが決定した2人は、

そんな仕打ちは理不尽極まりないと喚きだした。


普段通りの馬鹿騒ぎに、何やってるんですかあんたら、と言いたくなる。

議題の中心である人物につっこまれるのは終わりだと思う。



黒子のイグナイトによって悶絶して押し黙った高尾と灰崎に気を良くしたマスターが、話を戻す。






「タツヤが何か知ってる風だったけど、絶対に口割んねぇし」

「氷室さん…」

「本人に聞けって言うから、仕方なくお前をこうして呼んだんだよ」

「氷室さん……」





私のことを思って秘密にしてくれたのかと感激したのも束の間、彼はただ直接聞くように促しただけだったらしい。

結局、私を売っただけだ。

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チベスナ(プロフ) - この作品で花宮さんめっちゃ好きになりました....執着からくる一途さがもう素晴らしい、何より花宮さんぽい恋愛すぎて尊い(語彙力) (2020年9月10日 2時) (レス) id: d26d5f7a91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - もうやばいめっちゃ名作じゃないですかああああ花みゃーが格好良すぎる…そりゃ一日で殿堂入りしますよこれは! (2020年3月10日 19時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - 5話でやっと名前が「(名前)」のままだったことに気づいた我。ていうナニコレ序盤でもうにやけが止まらなさすぎるんですけど…神ですか? (2020年3月10日 18時) (レス) id: da8ce484b3 (このIDを非表示/違反報告)
- 感動したーーーーーーー!!!! (2019年11月27日 20時) (レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 最高過ぎです。語彙力どうでもいいぐらい最高です。最後の高尾何なんですか?涙が出そうでしたよ? 本当作者さん何で高尾をもっとイケメンにさせちゃうんですか??? (2019年5月2日 23時) (レス) id: 1dd2715002 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モブA | 作成日時:2015年2月28日 0時

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