参加させたい ページ2
体育の授業が始まり、私はグラウンドを見回した。
『夏目くんがいない……』
私が夏目くんを探している理由は、体育の前……
*****
『夏目くん!今日も体育の授業、参加しないつもり?』
「まァ……できれば参加したく無いけド」
夏目くんは、体育の授業は大体参加しない。
『夏目くんは……どうして授業に参加しないの?』
「……ボクにかまっていると授業に遅れちゃうヨ」
また話を逸らされた……
私は今まで、夏目くんが授業に参加しない理由を、ちゃんと聞いたことがなかった。
『今日の体育は……参加して欲しいのよ』
「……気が向けば参加するかもネ」
*****
「A、ペア組もうよ〜!」
声をかけてきたのは、明星スバル。
そう、今日の体育はペアを組んで行う。
だから夏目くんには、授業に参加して欲しかったけれど……
そう思った時だった。
「残念だけド、他を当たってくれないかナ?」
夏目くんがいつの間にかいた。
「な〜んだ、ペア決まってたのか〜。」
そう言いながらスバルくんは走って行った。
「何でそんな驚いた顔してるノ」
『珍しく授業に参加するのね……?』
「授業に参加して欲しいって言ったのは子猫ちゃんなんだけどナ?」
夏目くんの言う通り、参加して欲しいと言ったのは私だけど……
正直、参加してくれるとは思っていなかった。
嬉しくて、ちょっと頰が緩んだ。
「ン〜?何笑ってるのかナ?」
『別に……笑ってないわよ』
*いつもより、Aに少しだけ近づけた気がしタ*
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作者名:夢咲 桜空 | 作成日時:2019年2月6日 14時