Ｔｏｐａｚ (ページ43)

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寄り添って＿6 ページ43

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………昨日は、疲れただけかな……とゆっくり動いて過ごして。

侑李から手を離せなかったこともあって大ちゃんと慧くんにはほぼ顔を合わせないまま寝た。

…で、今日は学校…………………なんだけど、

涼「……ん、ん………、は……」

……これ……侑李の移ったかもしれない………

昨夜とは比べ物にならないほど体と頭が重くて、寒気と節々の痛みもある。

ただの風邪じゃないし、さすがに黙っているわけにはいかない……でも、まだ侑李が………

自力で起き上がるのは無理そうで、誰かが気づいてくれるまで待つしかない。

大「涼介～？そろそろ起きろー」

涼「だ、ちゃ……、」

俺が勝手に入るなって怒るからか中には入ってこない大ちゃん。

近くにいるのに声を出すのも辛くて……その間に大ちゃんが別の部屋へ行ってしまう。

たぶん、慧くんと侑李の寝室……………

涼「…ｺﾎｯ……ぅ、さむ…ぃ……」

怠い……むり………寝たら楽になるかな……

……………眠れない……

大「……涼介ー？…っ……慧！」

涼「…ぃ、ちゃん……さむい……」

大「侑李のが移ったんだな……」

ぶつぶつ言いながら毛布や体温計を持ってきて大ちゃんにされるがまま。

慧くんも何度が来ているし………侑李は大丈夫なのかな…？

慧「涼ちゃん、病院行くからね」

涼「…ん……ｹﾎｹﾎｯ……はあ、」

毛布にくるまれて大ちゃんに抱っこされる。

普段なら怖いから階段の上り下りは自力でどうにかするんだけど、今はそんなことを考えているほど余裕がない。

大「俺は侑李を看とくから。慧、あと頼んだ」

慧「大ちゃんごめんね」

涼「…ごめ……ｯ…」

俺を車まで運んでくれた大ちゃんはすぐに家の中へ戻っていく。

慧くんに連れられてお馴染みの病院へつくと、すでに連絡済みみたいですぐに診てもらえてインフルエンザだと診断された。

慧くんは先生に念のために入院するかと聞かれたみたいで、俺にどうするか選択肢をくれる。

俺は入院はしたくないから答えは決まっているのに……強制的にしないところが慧くんらしい。

「何かあったらすぐに連絡してこいよ」

慧「うん、いつもありがと。涼ちゃん、帰ろうね」

涼「…ん、……はｯ…ぅ……」

大ちゃんがいないから、まだまだ涼ちゃんならいける！とドヤ顔をする慧くんの細い腕に抱っこされて家へ戻った。