Chapter422 ページ41
・
・
とっくに終電が終わってるのに
まだまだ街が静かになる気配はない
人の動きから
何気なく上に向けた視線の先
スポットライトに照らされた
１枚の大きな屋外広告
・・・あぁ
・・・そうだった
・・・外に出るっていう事は
こういうことだった
・・・。
スポットライトに
照らされていたのは
アイドルの宏光くん
今夜も相も変わらず輝いていて
夜なのに眩しいくらい
・・・あの
・・・宏光くん
・・・何でそんなところにいるんですか？
・・・何で今日もそんなに眩しいんですか？
・・・なのに何で私は
・・・今も
・
・
再び動き出した景色
時間にして１分
久しぶりの宏光くんとの
再会はあっけなく終わった
そこからは順調に進みだし
流れる景色も少しずつ早くなって
映画館で過ごした
２時間半という時間が
まるでなかったかのように
せっかく落ち着かせた心が
比例するように大きくなって
幹線道路に出る為の
分岐点が近づいてきて
・・・。
A「あのっ！
すみません・・・やっぱり、、、」
・
・
タクシーを降りて
見上げたのは
懐かしいような
そうでもないような
自分の家だった
何度も見てきたはずなのに
今日は無性に明るく感じる
エントランスの灯りが
私を跳ね除けるバリアにすら感じてくる
そのせいか自分の家なのに
妙な緊張感さえ出てきて
とりあえずエントランスに入り
郵便ポストを確認してから
エレベーターホールへ向かった
深夜のせいか人の気配は感じない
すぐに来たエレベーターにのり
【３２】の数字の前に
伸ばした人さし指は一瞬止まって
・・・大丈夫
・・・大丈夫
そう言い聞かせて
そっとボタンに触れて
３２の数字に明かりを灯した
モニターに
表示される数字が大きくなる度に
・・・大丈夫
・・・大丈夫
そして久しぶりに微かに
気圧の変化を感じながら
３２階についた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2445人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 返信遅くなりました汗マスオさんがいないとこの話成り立たないくらい超重要人物ですからね★ (2021年3月20日 22時) (
レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - マスオさんとのエピソードに感動！二人のやりとりはちぐはぐなようで息が合うようななんだか不思議とほんわかしながらよんでたんだけど。マスオーと叫びたくなった(笑) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 近かった分、離れた時は厄介ですね笑 色んな転機を迎える主人公乗り越えれますかねぇ。。。 (2021年2月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 家どうするのって思ってたけど、やっぱり今までのようには住めないよね( ｡ﾟДﾟ｡) 宏光くん、マスオさん、大切な人がいなくなり主人公ちゃん、大丈夫かな。 (2021年1月29日 6時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ともさん» ありがとうございます★申し訳ありません、全く余裕がない為リクエストにお応えすることが出来ません泣 (2020年12月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nico
| 作成日時：2020年10月31日 21時
