恋してた_3 [yuta_t]

Chapter115 ページ22

サヨ「７月某日
港区にある高級マンション近くに
停車した１台のタクシー
乗っていたのは今をトキメク
人気女優芹沢あゆみ

その１時間後
今度は別のタクシーが停まり
降りて来たのは人気アイドルグループ
Kis-My-Ft2の玉森裕太

玉森は到着後、警戒しながらも
慣れた足取りでマンションに入り
そのまま朝まで２人は出て来ることはなかった

そして翌日の午前６時
先に出てきたのは芹沢あゆみ
その後しばらくして玉森が出てくると
タクシーを拾い自宅マンションへ戻って行った

芹沢あゆみはかつて同じ
Kis-My-Ft2のメンバーの
藤ヶ谷太輔とも・・・」









そこまで読み上げて









サヨ「太Ｐに続き
玉ちゃんまでなんて
世の中不公平すぎません！？」









サヨ「でもこのタイミングで
こんな記事出て
うちの広告とかは
大丈夫なんですかね？
ん？ちょっと待って下さい
きゃーーーっ！玉ちゃん
うちの服着てるー！」








何をどうやって理解するべきなのか
処理出来ない事が多すぎて
お祭りのように騒ぐサヨの声は
私の耳にはほとんど
耳には入って来なかった









・









・









夕方になって








裕太→A

驚かせてごめん
自分の口でちゃんと話したい

ただ会うのは
少し事態が落ち着くまで待って欲しい

本当にごめん









A→裕太

わかった
私は大丈夫だから

連絡待ってるね









文字では冷静さを装っても
相変わらず心臓は痛いまま









私・・・

普通の顔して会えるかな？








“ちゃんと話す“

って裕太は私に

何を話すつもりなんだろう







少しって

いつまでなんだろう

時間は限られているのに

もうすぐパリに行っちゃうのに









全然“大丈夫”なんかじゃない
自問自答を繰り返し
裕太からの連絡がくるまでの間に
ひとつの答えに辿り着いた

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