恋してた_3 [yuta_t]

Chapter114 ページ21

あゆみ「ごめんー

もう次の仕事

行かなきゃいけないみたい

とりあえずこのまま

なんて寂しすぎるから

パリに行く前に絶対ご飯行こ？

その時に続きも聞いて」









A「うん！もちろん！」









そう言うとあゆみは慌ただしく
マネージャーと一緒に出ていった









笑顔で話すあゆみの姿を思い出し
きっとうまくいったんだなって
勝手に話の続きを想像した






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あと数日で７月が
終わりを迎える頃









９月の２週目に
パリへの出発が決まった









少しでも向こうの環境に慣れる為に
オープニングスタッフは
出発時期を早める事も出来ると
沢木さんから提案もあったけれど









さすがに今の私には
その提案を受け入れる
余裕もなければ勇気もない









ますます忙しくなる裕太との時間が
わかりやすく減っていく事に
嫌でも増え始める不安









でも・・・









それでも・・・









またねが言える
２人の関係にも
２人の距離にも
終わりがあるなんて
考えたくもなかったから








１人の時間の寂しさを
紛らわすように没頭したせいか
裕太へのプレゼントは順調に完成し









裕太の家に隠してある
プレゼントをいつ、どうやって
渡すかが次の私の課題









とりあえず
ラッピングもしなきゃだし・・・









なんて事を考えてたある日
出社してすぐに
コーヒーをいれていると
私に勢いよく向かってくるサヨ









A「おはよ」









サヨ「Aさん！これ見ました？」









A「ん？」








そう言って差し出した週刊誌








すぐに目に入った
タイトルには









『玉森裕太♡芹沢あゆみ熱愛
メンバー藤ヶ谷との泥沼三角関係』









・・・玉森裕太









・・芹沢あゆみ









・・・熱愛発覚？







・・・何これ？









感じた事のない妙な寒気と
痛いほどに早まる鼓動









・・・何でこんな記事が









色んな疑問が
頭に思い浮かぶけれど

その記事の内容が
いつ頃の話かは私には
記事を読まなくてもわかった









記事と一緒に掲載された写真の裕太は
先月私がプレゼントした
Ｔシャツを着ていたから









私の動揺なんてつゆ知らず
サヨは興奮しながら記事を
声に出して読み進めた

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