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Quatre-cent-vingt-et-un ページ36

じゃあね、とアキラと話をつけて離れる



「もういいかー!」

『うん』



どうやら僕が最後だったらしい




「行こうぜ司!、A!」

『帰ろうぜ?じゃないのか』

「え、どこ?」




竜胆が僕と司の手を引いて出口に向かう
司だけじゃなく、竜胆もあの時に戻ったみたいだ




「アマゾンでも、宇宙でもいいぜ?
美味い物があるならどこでもなー!!」



「あぁ!
もう十傑の書類に追われることもないしな
…Aと組めないのはちょっと残念だけど」

『こらこら、ふふ』




別にゼミ続けながらもこの二人と一緒に料理することは出来る
むしろ、




『もうアシだけじゃつまらないし
余裕見せれば、僕が刈っちゃうよ』

「!!」

「クスッ…美味い物さがしにいくかー!」




全員色々軽くなって
また料理に集中できるのが嬉しくて



まるで、中学に戻った時のように
笑顔で会場を後にした



ーーーーーーーーーーーーー


流石に直ぐに帰るとなるのは無理だったから
3日ほど北海道に滞在した後

空港で僕らは一度解散した


リオにも世話になったし
また今度御礼しに行くって事で
一度家に帰させた



そして、




『帰って来たなぁ…』




目の前に立つのは
3…いや4か月ぶりの見慣れた遠月の門


仙左衛門さん曰く、僕の休学届は破り捨てたって言ってたし
一応、遠月の生徒として復帰できる




『…』




ゆっくりと確かめるように中に入ってみれば
連隊食戟の件はもう広まり済みなのか
其処ら中で北海道に行かなかった生徒が食戟を挑む声が聞こえてきて




クスリと笑いつつ、
ようやくたどり着いた

汐見ゼミ




『…』



最後にここを出たのは司と食戟する前
潤さんを泣かせた後

いまさらと言われるかもしれないけれど
やっぱり、怖い



事前に今日帰るって事は、メールしたし
時期にアキラも帰って来るから
みっともないところは見せたくない、



けど



やっぱりドアに手は伸びなくて





その時



-ガラッ




『…ぁ』

「…」



帰って来たのを見ていたのか
中からドアが開いて



『…た、ただい、ま』



声が震える


「…」

『…っ』



目の前の潤さんは、何も言ってくれない
…謝らないと



『ごめ…、』




悪い意味でバクバク言っている心臓を抑えつつ
口を開いた時




「…ふーーーんっ!!!!」

『っ!』





左の頬が熱くなって
ドサリ、と外の芝生に尻もちをつく


すると



視界が白くなって
頭の後ろの方に自分のものじゃない腕が回って





「おかえり」

『…っ』





あたたかい






気づいたら
潤さんが僕の頭を引き寄せていた

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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