その2 ページ37
その時、前方を歩いていた土方に声が掛かる
銀「おーい、兄ちゃん。危ないよ」
その声とほぼ同時に、木の束が土方の上に落ちてくる
間一髪で逃れた土方は、降りてくる男に怒鳴りつけるが、男は面倒くさそうに降りてきた
それは、まさしく探していた銀髪の男
銀時だった
土「てめーは…池田屋の時の…!」
銀「えーと…だれ?」
スイ…とランカを引き寄せつつ、土方の肩に手を置いた
銀「あ…もしかして大串君か?アララすっかり立派になっちゃって。でもランカに手を出すのにはあと人生38回はやり直してからじゃねぇとな。まぁ許さねぇけど」
「おーい!銀さんはやく、こっち頼むって!」
銀「はいよ、じゃあ大串君。俺仕事だから…ランカはこっちね〜」
『あぁ…じゃあな、多串君』
そして2人は屋根へと上がっていくのだったー
銀「ランカ、マジで来てくれたんだな」
『約束は破らねぇ主義でな…おじさん、良かったら少しだけ休憩しませんか?お団子持ってきたんです』
「なんだなんだ!?銀さんいつの間にこんな別嬪の嫁さん貰ったんだよ〜!」
銀「いい事言うじゃねぇか、ハゲ。ランカは俺の自慢の嫁さんです」
『こいつの事はボロ雑巾のようにこき使ってやってくださいね、あと私とこの人は赤の他人です』
綺麗な笑顔で言い切るランカに
銀時は少しだけ泣いていたとかー
その少し後、大工のハゲはほかの場所を直しに行き
ランカは銀時の手伝いをしていた
そこへ上がってくるのは、真剣を持った土方
土「女取り合った仲なんだろ?俺にも紹介してくれよ…まぁ、ランカだろうがな」
『は?』
銀「ちげーよ、多串君。あのゴリラが好きになったのはメスゴリラで女神様じゃねーから…つーか、これは何の真似だ…」
『っ銀時!』
その瞬間、いきなり斬りかかってくる土方
間一髪で受け止めるが、勢いに押され転がる銀時
ランカは二人を見つめたあと、そっとその場を離れるのであったー
土方にとって、近藤は大切な戦友でボスだ
たとえゴリラでも命をかける価値のある男を
侮辱された彼らの怒りは最もだった
ランカは土方の思いを聴きながら、隣に話しかける
『…本当に、お前らは勲大好きだな』
沖「あの人は如何せん人が良すぎますからねぇ、俺らみたいなチンピラにどうしたって好かれちまうんでさぁ」
『あぁ…そうだな…けど、うちのボスも…そう簡単じゃねぇぞ?』
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きょきょ - 鈍感系な夢主苦手だっだけど何かこの子だけは好きw応援してます。頑張ってください! (9月28日 17時) (レス) @page4 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - 面白いです!夢主のキャラ好き! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 851b2213db (このIDを非表示/違反報告)
あこや - なんかところどころパクリありませんか...? (2019年11月9日 23時) (レス) id: f395ea8d26 (このIDを非表示/違反報告)
もりこ - 初コメです。凄く面白かったです!早く続きが見たいと思える作品ですね!更新を楽しみにしてます!頑張って下さい! (2018年8月23日 11時) (レス) id: f6bdc70858 (このIDを非表示/違反報告)
零 - カナタさん» お久です!コメント返信ありがとうございます!更新再開お疲れ様です! (2018年3月23日 22時) (レス) id: d37583f22c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2017年8月31日 1時