ぷちょへんざっ！【BTS】 (ページ29)

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# 苦い苦い義理 ② ページ29

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「ジョングク、一旦休憩しよう？」

JK「ヒョンだけ休憩してください」

はぁ。何にこんなに機嫌が悪いのかヒョンは知りたいよ

昨日は何かしらの番組収録からガールズグループの子達から貰ったらしい沢山のチョコを持ってルンルンで帰って来たくせに

「本当に調子良いよな、お前」

きっとA関連。

JK「あんな奴関係無いです」

ウリマンネ、わかりやすいな本当。

「ジミニオッパ～」

噂をすればってやつ。

赤い紙袋を振り回しながら練習室にやってきたAは俺に飛び付いてきて

「これ食べてください！はやく！」

至近距離で投げつけられたピンク色の袋

「これなに？」

「見れば分かるでしょ！チョコ！バレンタイン！」

「手作り？」

「うん！頑張った！」

めちゃくちゃ可愛いし、めちゃくちゃ嬉しいんだけど後ろのグクからの視線が痛すぎる…

「これ僕が食べていいの？」

「オッパに食べて欲しいんですって！」

嬉しいのは山々なんだけど、眉間に皺を寄せて明らかに怒り任せにステップを踏んでるグクがまたご機嫌ナナメになるからさ

遠回しにグクの分は無いのかと聞いても

「早く食べて！」

って急かされるから少し不格好なブラウニーを口にしようとした瞬間

JK「…(睨)」

とてつもない視線を感じて

「あ…ジョングギも食べる？」

「いい！あげなくていいです！早く食べてってば！」

いじけてるジョングキの方を向こうとするとAによって無理矢理ブラウニーを口に放り込まれた

「味は？！」

「…うん美味しい…」

お世辞にもめちゃくちゃ美味しいとまでは言えないけど、

頑張る女の子って可愛いなって思わせる優しい味(激苦いんだけど)

「持つべきものはやっぱりジミニオッパですね、愛してます～」

なんて嵐のように去って行ったA

JK「ヒョン、ニヤニヤしないでください」

そういえば、ジョングキには何も渡してないA

「チョコ関係で喧嘩した？」

JK「…あいつが色々うるさいから」

「本当は？」

JK「俺にはチョコくれなかったくせに、ミンギュには渡してたから」

なーんだ、そんなことか。

「ジョングキもチョコ貰えるといいね」

JK「ヒョン、しばきますよ」

不器用なジョングキを虐めたくなるヒョンを許してよ