ぷちょへんざっ！【BTS】 (ページ28)

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# 苦い苦い義理ページ28

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「失礼します～」

分厚い壁の外から可愛い声が聞こえて

「はいど～ぞ～っ」

突っ伏してた体を起こす

隣のユンギヒョンはパソコンに目を向け続けてるけど

「じゃーじゃんっ！」

「うぉっ」

突然降ってきたピンク色の袋を慌ててキャッチする

ユンギヒョンは集中してるのか無視してるのかキャッチしないから背中に命中

「これバレンタイン？」

「いぇっす」

「Aの手作り？」

「いぇっす」

…大丈夫かコレ。

料理なんて料理王の時に初めてやったくらいだったし、

Aの脳内に"バレンタインは手作りチョコ"なんて言葉があるはずないから

SG「毒だろ」

右隣の意見に激しく同意

「あーもうっ。ユンギオッパは食べなくていいです」

SG「嘘だって」

拗ね散らかすAが実は可愛くてたまらないユンギヒョン

俺は明日お腹壊さないか心配でたまらないんだけど

「オッパ達が味見するの初めてなんですよ。ほら早く意見言って下さい」

…はい？

今味見って言ったよね、この子

SG「絶対食わねぇ」

「Aまだ食べてないの？」

「当たり前でしょ。試作品と言うか失敗作に近いので」

そんなチョコを俺達に一番に渡して来るなんて…

オッパ悲しいよ(泣)

「はやく食べてくださいよ」

SG「人を殺す気かっ」

ユンギヒョンの言葉に絶対に泣かないのに段々瞳をうるうるさせるA

あ～ちんちゃ。本当にこの子は…

その目に俺達が弱いのを良く知ってる

何だかんだ2人ともブラウニーを口に入れ

SG「おえっ、腹壊す」

「…普通に美味しいよ？」

ユンギヒョンのことを睨んだ後に俺の感想に満足したのか

「ホピオッパ愛してます～」

なんてルンルンで出ていったA

SG「お前、絶対嘘だろ」

「いや、普通に美味しいけど？ヒョンも食べてみる？」

SG「いや。いい」

正直な感想

頑張った手作りの味がするけど

何枚も貼ってある絆創膏で隠しきれていない傷だらけのAの手を見ちゃったら

「苦いとは言えないでしょ」

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