159話 矛盾が多いなと後々考えると思いましたね…… ページ14
『因縁の相手……ですか…』
｢ソイツと昔色々あって……ま、まぁそれは置いといてヨコハマからって事は――｣
｢あのさ、本当の事言ったらどうなんだ？｣
静かに聞いていた三郎さんは、一郎さんの言葉を遮り冷たい目を向けた。やはり怪しく思っていたのだろう。遂に言われるとは……
緊張で口の中に溜まった唾をゴクリと飲み込み、震えながらも口を開ける
『ほ、本当の事とは…？』
｢怪しいんだよさっきから。部屋からでも聞いてたけど苗字は無いし探してる人はヨコハマを通過する電車で見かけたとか
そもそもヨコハマを通る電車はイケブクロまで来ないんだけど？｣
うぐっ……痛い所をつかれた……
確かにヨコハマ駅ですれ違った時ハカセらしき人物はイケブクロ方面は此方という案内標識がある所に歩いてったのを見たからイケブクロに行ったと勝手に思ってたけど、実際に行ってみると何回か乗り換えをしないとイケブクロに来れなかった
それなのに電車で見かけたって言うと色々と矛盾が生じる
やはり賢いなぁ……と心の中で泣く
｢一兄も怪しんでるなら正直に言わないと！｣
｢三郎！Aさんに失礼だろ！｣
『三郎さんの言う通りですよ。思い返せば自分でも怪しい所満載だなと反省してます……』
やはり自分は嘘は下手くそすぎると苦笑い。正直に言うしかないか……
最悪のケースを考え理鶯さんに怒られるかなと不安になりながら、こっそりポケットの中に手を入れいつでも連絡出来るようにスマホに触れる
｢言う気になったか？｣
『私…皆さんの関係が分からなくて……雑誌を読んでも犬猿の仲としか書いてないし……どれくらいの仲の悪さなのか知らなかったんです。
でも今の反応を見ると思ってた以上でした……』
これ以上嘘ついても余計に相手……特に三郎さんを刺激するだけだと観念し正直に話した
二郎さんはいまいちピンと来ていないのか頭の上に？を浮かばせているが、一郎さんと三郎さんは気付いて表情を強ばらせた
｢まさかアンタ……｣
『私…一郎さん達の敵であるMTCのメンバー、理鶯さんの所で住んでます……』
｢毒島メイソン理鶯！？｣
俯きながら告白すると三郎さんは立ち上がり声を荒らげる。二郎さんもやっと理解したのか目を大きく開かせ驚いていた
｢つー事は左馬刻と……｣
『えっと……仲良くしてます……ハハハ……』
もしマイク構えられたら直ぐに逃げられるようにしないと……
策を考えながら気付かれない程度に出入口の扉へ視線をやる
160話 意外となんとかなりました→←158話 やはり戦争が起こりそうでした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます！題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です！頑張って考えた甲斐があります！！次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します！！ (2021年3月17日 8時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました！もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月2日 12時
