検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:5,939 hit

ページ3










若「これ新しいチャリだぞ!」




お〜〜!!という歓声を聞き流しながら時間を確認する。





『そろそろ行った方がいいかも、あと少しで集合時間だからさ!』



若「まじかやべっ」



一斉に自転車に股がる。


僕はスピードを落として自転車の最後尾に並ぶ。




上「アイツあんなスピードだして、、誰かにぶつかりでもしたらどうすんだよ、、、」


頭痛をこらえるように苦笑する。


黒「まさか、そんなガキじゃないだろ」


『あいつならやる。』



その場にいた人はどっとわらう。




黒「いつにも増して危なっかしいな。」


上「新しいチャリだからってテンションあがってんだろ。あとー、黒木と柊がいるからじゃね?」




僕と黒木は参加しない事が多いことか。




『なにげに久々だもんね全員しゅ...あっ』





先頭を走る若武がフッと消えたと思ったら大きなブレーキ音が鳴り響く。





後ろから見てみると自転車と一緒にスッ転んでる若武


と同い年か一つ下の女の子。



若武「あぶねーっ」




『フラグ回収おつかれ』



煽ってみると舌打ちが返ってきた。




「なにやってんだよ」


「マウンテン・バイクなのに」




女の子にはギリギリぶつかんなかったみたいだし、、



自分のハンドルに腕をかけ、身を乗り出すようにしてからかう




「買ったばかりだから、ブレーキでも確かめたかったんだろ。」



「はよ立たなきゃ、『試合の水』持ってきてやろうか?」


これでもかと煽る煽る。

若武が手を伸ばしてコンクリートの間に生えていた雑草を引き抜いて土ごと投げつけた。



若「うるさいっ!」



メンバーが、まともにそれを顔に受けてムセかえるとみんなが笑った。



それにつられたのか、女の子が笑う。


若武がそれをちらっとみると立ち上がった。


雑に自転車を起こすと、脚をまわしてまたがり片足をペダルに乗せた。

僕らの方を振り返り





若「行こうぜ。動くポストに要注意だ。」




皆ドッと笑い自転車を漕ぎだす。




ポストのような赤い服を着た女の子がこっちを睨んでいた。




このままだと流石になと思い後ろを振り向く


『ねえ、君「かわいいね。」かぶせないでよ!?』





いつの間にか隣にいる長身を睨むように見上げる。


その長身はまあ落ち着けと俺の肩を抱く


僕は黒木先生のお手並み拝見だ、と女の子の方に向き直る。


黒「名前教えてよ。」






2→←登場人物設定



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無名てゃ | 作成日時:2020年7月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。