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若「これ新しいチャリだぞ!」
お〜〜!!という歓声を聞き流しながら時間を確認する。
『そろそろ行った方がいいかも、あと少しで集合時間だからさ!』
若「まじかやべっ」
一斉に自転車に股がる。
僕はスピードを落として自転車の最後尾に並ぶ。
上「アイツあんなスピードだして、、誰かにぶつかりでもしたらどうすんだよ、、、」
頭痛をこらえるように苦笑する。
黒「まさか、そんなガキじゃないだろ」
『あいつならやる。』
その場にいた人はどっとわらう。
黒「いつにも増して危なっかしいな。」
上「新しいチャリだからってテンションあがってんだろ。あとー、黒木と柊がいるからじゃね?」
僕と黒木は参加しない事が多いことか。
『なにげに久々だもんね全員しゅ...あっ』
先頭を走る若武がフッと消えたと思ったら大きなブレーキ音が鳴り響く。
後ろから見てみると自転車と一緒にスッ転んでる若武
と同い年か一つ下の女の子。
若武「あぶねーっ」
『フラグ回収おつかれ』
煽ってみると舌打ちが返ってきた。
「なにやってんだよ」
「マウンテン・バイクなのに」
女の子にはギリギリぶつかんなかったみたいだし、、
自分のハンドルに腕をかけ、身を乗り出すようにしてからかう
「買ったばかりだから、ブレーキでも確かめたかったんだろ。」
「はよ立たなきゃ、『試合の水』持ってきてやろうか?」
これでもかと煽る煽る。
若武が手を伸ばしてコンクリートの間に生えていた雑草を引き抜いて土ごと投げつけた。
若「うるさいっ!」
メンバーが、まともにそれを顔に受けてムセかえるとみんなが笑った。
それにつられたのか、女の子が笑う。
若武がそれをちらっとみると立ち上がった。
雑に自転車を起こすと、脚をまわしてまたがり片足をペダルに乗せた。
僕らの方を振り返り
若「行こうぜ。動くポストに要注意だ。」
皆ドッと笑い自転車を漕ぎだす。
ポストのような赤い服を着た女の子がこっちを睨んでいた。
このままだと流石になと思い後ろを振り向く
『ねえ、君「かわいいね。」かぶせないでよ!?』
いつの間にか隣にいる長身を睨むように見上げる。
その長身はまあ落ち着けと俺の肩を抱く
僕は黒木先生のお手並み拝見だ、と女の子の方に向き直る。
黒「名前教えてよ。」
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作者名:無名てゃ | 作成日時:2020年7月29日 19時