【銀魂】約20年封印された九尾 (ページ43)

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三十八ページ43

神威視点

鳳仙の旦那とお侍さん達の戦いをを見ていると、とんでもない殺気がきた

その殺気で百華の何人かは怯み、腰が抜けた奴がいた

これは俺も勝てない･･･

初めてそう思った

いつもの作り笑いをしようとするが、表情筋が動かないし、冷や汗も出てきた

そいつが現れると、お侍さんが驚いていた

貴「銀時」

お侍さんの名前だろうか。その声は低く、酷く冷たい

その女は鳳仙の旦那をぶっ飛ばした後、お侍さん達と少し話し、2階までジャンプで飛んだ

そして戦いを見守った

どこか心配そうな暖かい目で

戦いを見ながらチラチラと女を見た

すると、女は視線に気づいたのかこっちを見た

神威「!!」ﾌｲｯ

綺麗な瞳が何か見透かしてきそうで怖くて逸らした

しばらくすると、鳳仙の旦那との決着が着いた

あと夜王に勝ったのか

狐面の女も気になるけどお侍さんも気になるなぁ･･･

早速お侍さんと戦おうとすると、妹の神楽が来た

生きてたんだ･･･どうせ俺には勝てないけど少し相手してやろうかな･･･

貴「落ち着け神楽」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

!!あいつが止めるか･･･

しばらくすると、神楽は落ち着いて女を抱き締めていた

顔は分からないが声が優しく、こっちまで落ち着いて来てしまう

＿＿"いいな"

?!何で羨ましく思ったんだ？

この際、あの女に相手してもらうか

神威「お姉さん、強いよね」

貴「･･･」ﾁﾗｯ

神威「俺と戦ってよ」

そう言うと、女は近ずいてきた

やる気になった？

貴「何で兄妹なのにこんなに性格が違うんだよ･･･」ﾊｧ…

神威「血が繋がっているからって、性格が似ているとは限らないよ？」

貴「違うにも程があるだろ。今日は帰れ」

神威「じゃあ相手してよ」

貴「今回は･･･ん？血がついているぞ」

そう言うと女は裾で俺の頬を拭いた

神威「ッ!!//」

距離が近く何故か顔が熱くなった

貴「僕と勝負したい場合は、神楽と仲直りして作り笑いではなく本当の笑顔で来い」

神威「･･･フフッ、何それ」

貴「そう、その笑顔が一番君に合っている」ﾌﾜﾘ

神威「!!///」

花のようにフワリと笑ったその笑顔に見惚れていると撫でられた

貴「今回は大人しく引き下がれ、僕は逃げないからまた来るといい。僕は八神A」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

神威「･･･分かったよ。俺は神威。お侍さんとも勝負したいから死なないでね」

･･･久しぶりにちゃんと笑ったな