◇ｉｆ◇～私が壊れるまでの話～【おそ松さん】【宗教松】 (ページ3)

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壊れ始める私ページ3

痛い…いたい…イタイ…

森の草や石が容赦なく私の足を傷つけていく

カラ松から一方的に離れたせいで裸足で森を歩かなければならなかった

「イタっ……」

足をみれば白く綺麗だったはずなのに土で汚れ、ところどころ出血していて元の美しさなんて微塵も感じられなかった。

このまま歩き続けるのは無理そう…

一旦、休む為の場所を………

ふと、周りを見渡すといいところに木陰があった。

そこに腰を下ろし持っていたハンカチを片方の足に巻いておいた

カラ松から教わった応急処置の仕方だった。

「カラ松………。」

(もう、戻ってしまおうか…)

でもどうしても気になることはある。なぜ私は、“10歳を境に外へ出られなくなったのか”

そう思うとカラ松の元へ帰ることはできなかった

そんなとき

ガアァアァアァ！！！

「ヒッ！？」

突如現れたのは魔障だった。

どうしよう…
今、持っているのはカラ松からもらったロザリオだけさすがにこれじゃ祓うことができない！

だけどまだ祓魔術は教えてもらってないし……

とりあえず逃げるしかない！

足を動かしたとき

「っ！？…」

声にならないくらいの痛みがあったけど痛みより命が大事だと言い聞かせ、
痛む足を引きずりながらさらに森の奥へと足を進めた。

ガサリ

？『ねぇ兄さん。あの子ってまさか…！』

？『そう見てぇだな！あいつ連れて帰ろうぜ！そうすればカラ松の悲しむ顔と可愛い女の子が手に入るじゃん！』

？『…マジで単純だね。』

少女を狙う獣の瞳が夜の中で輝いていた。