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これ何だろう?

キラキラと透き通った透明の細い糸

それで造られた少し不恰好に歪んだ六角形

中央には王座のように居座る八本足の生物

その隣で惨めにもがいているのは揚羽蝶

幼い私は家の生垣に掛かる初めて目にする光景にとても好奇心が湧いた

力尽きたのか揚羽蝶はもがくのを止め急に大人しくなり何か悟ったように目を伏せる

八本足の生物、これが「蜘蛛」という名前があることを知ったのは数時間後の話

蜘蛛は大人しくなった揚羽蝶にゆっくりと近づきなぶるように足を掛けた

私は瞬きひとつせず、目の前で起きる出来事を息を飲んで見守っている

その瞬間、蜘蛛は僅かに口を開け揚羽蝶の背を食いちぎった

虫が虫を食べている

その光景は私に謎の高揚感を与えた

そしてあっという間に蜘蛛は揚羽蝶を綺麗に補食

再び六角形の中央にどっかり居座った

「お母さーん」

私はすぐに母の元へと駆けて行った

さっき目の当たりにした残酷とも呼べる光景を私はいつもと変わらない生き生きとした年相応の笑顔で母に話す

すると母は少し困ったように顔を歪め、ふぅっ
と息を吐いた

「この世界はこういう風に出来てるのよ」

母はそれだけしか言わなかった執筆状態:完結

















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雨星夜空 - 氷咲@氷珀さん» 返信が遅くなり申し訳ございません!!閲覧有難うございます!とても嬉しいです!(*^▽^*) 応援よろしくお願いいたします!! (2016年4月18日 15時) (レス) id: 4a991b3b98 (このIDを非表示/違反報告)
氷咲@氷珀(プロフ) - はじめまして、作品を読ませて頂きました。主人公ちゃんの表の顔とチラリと狂気を感じせる雰囲気がとても興味をそそりますね。続きが楽しみです、影からひっそり応援してます。 (2016年4月17日 14時) (レス) id: 6868ae5f2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨星夜空 | 作成日時:2016年4月15日 21時

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