【おそ松さん】仮面舞踏会【プリンス松】【カラ松】 (ページ2)

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零曲目ページ2

おやおや?僕のお話を聞きに来てくれたのかい?
そんなに気になる?僕のしがないお話が｡
何?早く始めてくれって?ふふ､じゃあ話してあげよう｡

アカツーカ王国､イヨーワ王国､ゼルダ･リ･シヤキ王国が力を持っているのは､君も知ってるよね?
その三国は互いにとても仲がよくてね､自分の城に招いてお茶会や食事､どれかの国がピンチになったら､援軍を送ったりして助け合っていたのさ｡
ある日､ゼルダ･リ･シヤキ王国の国王が自身の城で舞踏会を開いたのさ｡その三国以外の国にも声をかけて､舞踏会当日はとてもにぎやかだった

いろーんな国の王子や姫が美しい曲に合わせて､ダンスを踊っていた

そんな中､一人バルコニーに出て夜空を眺めてるお姫様がいた

星がきらめく夜空もそりゃあ素敵だったけど､そのお姫様はもっと素敵だった

お姫様は無表情で夜空を眺めていた

そのお姫様にある王子が声をかけたのさ

その王子はアカツーカ王国の有名な六つ子の長男､おそ松だった｡でもね?その王子はホントはおそ松じゃないんだ｡第二王子､次男のカラ松だったんだよ

彼は彼女にこう､声をかけた

｢一人､こんなところで寂しくありませんか?｣と

そしたら彼女､何て言ったと思う?

｢私は､一人が好き｡だから寂しくはないわ｡あなたは?｣ってさ

彼は

｢私も一人は好きです｡だがもっと素敵な好きものが出来ました､たったいま｣と答えた

勘の鋭い君にはわかるかな?
うん､そうさ｡

彼は遠回しに｢貴方が好きです｣と言ったんだ

彼女は表情を一つも変えなかったが､心の中ではとても嬉しがっていたんだよ

彼もそうだけど､彼女も彼に惚れてしまっていたのさ

要するに､《一目惚れ》ってやつ

そして彼等は二人だけのバルコニーで踊った｡それはそれは､綺麗な踊りだったよ

そう､《全世界を魅了できる》ほどの､ね

それから彼等は付き合いを始めた

はい､僕から話せることはこれくらい

だって､これからのことは今から起こるんだもの

僕は､旅をしていてねぇ､もう､でないと駄目なんだよ

でもまた戻ってくるから､今度は君が僕に彼等のこと､話してね｡それじゃ､また会うときまでお元気で