合縁奇縁【WT】 (ページ41)

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KAWAII爆弾ページ41

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「あ！Aちゃんじゃん」

空閑は緑川のその言葉に振り向く。
Aちゃん、と呼ばれた彼女はよく玉狛支部に来てはよく夕飯を共にするいい人だ。彼女の短所は空閑にとっては長所のようで、思ったことをそのまま言いがちの彼女は空閑にとって気楽に接せる先輩のひとりだった。
名前を呼ばれた彼女はこちらに気づくと手を振りやって来た。そばにいた荒船と村上を置いてきて駆けてきた彼女は、普段年上にもみくちゃに構われているからか年下の緑川や空閑のことを大層気に入っていのだ。

「どうもこかじ先輩」
「アレ、遊真先輩Aちゃんのこと知ってんの？」
「こかじ先輩とはよくご飯を食べる仲だ」
「あっそっかAちゃん玉狛に餌付けされてるもんね」
「ちょっと緑川～～～？？」

そう言いながら緑川をわしゃわしゃ撫で回す彼女も、撫で回される緑川も別に嫌そうではなくじゃれあってるだけのようで楽しそうに笑っている。

「これからランク戦すんの。Aちゃんは？」
「今からシゴかれるからまた今度」
「また玉狛に来た時手合わせしてよ」
「いいよ。久しぶりだもんね。でも荒船先輩も村上先輩も負けたし空閑くんホント強いねぇ」
「それほどでも。こかじ先輩もおれのことクガでいいよ。よくご飯食べるのに距離を感じる」
「いいの？じゃあ空閑って呼ぼうかな」
「Aちゃんランク戦見てたの？」
「玉狛で見てたよ」
「えー！おれ実況席にいたのに！！」

現場にいてよ！と騒ぐ緑川に太刀川さんと実況解説付きでこの前見返したからと伝えるも、緑川からはブーイングの嵐だ。

「次の相手結構エグいねぇ。どっち応援しようかなあ」
「？知り合いいるの？」
「うーん……まぁ私の師匠がいるんだよね」
「ほう」
「Aちゃん聞いてる？！」
「わーんごめんごめん許して緑川～そろそろ酔うかもしれん～」

ガタガタと肩を揺らす緑川をよそ目に空閑に話しかければさらに強く揺すられた。
空閑にこかじ先輩はモテるね、と楽しそうに言われる彼女はそんなことないよ、と以前肩を揺らす緑川の腕を掴みながら笑った。

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■ 緑川
舐めプかましてボコられたという空閑√をAにもしていたワンコ系男子。年もそれなりに近くて親しみやすいAに懐いてダル絡みをよくする。何かとAの弟面するのでその度に出水にブース放り込まれている

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