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13.共闘 ページ16

「てめェら、なかなかの気を感じるなァ。ってことは、ここがボイラー室で間違いないようだな?」


この余裕、隊長格だろうか。巨大な棍棒をもつその姿は、まるで鬼のようだ。


「ここをぶっ壊したら、てめェらは終ェってわけだ。さっさとどきやがれェ!!」


どしどしと音を立てながら迫り来る巨体。大口を叩いた割には、鈍い動きだ。
来島また子が銃を打つ。が、あまり効いていないようで、速度を落とさずこちらへと向かってくる。
弾を通さないとなると、皮膚が分厚いのだろうか。正確な向きで刀を入れなければ斬れないであろう。


そこで、私は一度刀を鞘に収め、姿勢を低くする。


「なんだてめェ?踏まれてェのかァ!?お望み通りぐちゃぐちゃに踏みつぶしてやるよ!」


今、この状況でそんなわけがあるか。
天人が向かってきたところで、刀を抜き、その足を横一線に斬る。所謂『居合』である。


片足を失い、倒れ込んだ天人。そこへ、来島また子が両目に弾丸を打ち込む。
続いて、河上万斉が飛び出し斬り掛かる。が、視力を失った天人は取り乱し、両手をでたらめに振り出した。


「万斉先輩ッ!!」


暴れ回った片方の腕が、河上万斉へと襲いかかる。私は咄嗟に上へと飛び上がり、その腕を切り落とす。
そして、彼の一撃により、天人を倒すことが出来た。


……なんつー連携プレーだ。バッチリと決まっていた。敵だというのに。


「貴様、なぜ…。」


なぜ自分を守ったのか、とでもいいたげな顔である。


「ここで貴方がやられては、合理的ではないと思ったからです。あとはまぁ、私の性といいますか…。」


「フッ、お主とは、もう少し違う形で出会いたかったでござるな。」



「でも、次会った時は"敵"ですからね。
…それでは。」



といい、私は歩き出す。もうここには敵は来ないであろう。というか、船全体が静かになった気がする。
こんなに早く戦闘が終わってしまうということは、やはりこの組織は夜兎ばかりなのだろうか。


それなら、この機会をふんだんに利用する他ない。夜兎のことについて知るいい機会だ。

とりあえず一度部屋へと戻ろうと、再び歩を進めた。

番外編.毒舌の公認(前編)→←12.鬼兵隊



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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月11日 18時

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