異端なる能力 ページ7
「えー、この電光掲示板に…1回戦ごとに対戦者の名前を2名ずつ表示します。ではさっそくですが、第1回戦の2名を発表しますね」
掲示板が、チカ、チカ、と一瞬点滅する。
そして……出された文字は、
ウチハ・サスケ VS アカドウ・ヨロイ
「アカドウヨロイ……」
確か、カブトと同じチームの人だ。
サスケは真ん中に進み出た。
それに向かい合って立ったのが、多分その人だろう。
Aは皆と一緒にギャラリースペースに上がり、手すりに腕を置いて下を見た。
「この勝負……どちらが勝つと思いますか?」
隣に立ったシンヤに問う。
「……さあ。でもどうせなら、サスケに勝ってほしいかな。僕はサスケとも戦いたい」
そうですね……。
「私は、サスケが勝つと見ました」
「何でだ?」
シンヤとは反対側に立っている狼がAを見下ろした。
Aは下を見たままニコッと笑う。
「サスケには強い意志があるからです」
「……なるほどな」
狼はAの黄色い目を見つめた。
(コイツには何かが見えている……)
「第一回線対戦者───赤胴ヨロイ、うちはサスケ、両名に決定…異存ありませんね」
「はい…」
「ああ…」
最後までサスケの近くに残っていたカカシは、サスケのすぐ後ろを横切った。
「サスケ…」
「!」
サスケにしか聞こえない声で忠告する。
「写輪眼は使うな」
「……知ってたのか…」
「その首の呪印が暴走すれば…お前の命に関わる」
「……だろうな……」
カカシはナルト達の方へ歩みを進めた。
「ま……その時は、試合中止…オレがお前を止めに入るから、よろしく」
サスケは驚いてカカシを振り返った。
(中止だと……!!)
左肩の呪印に手を添えて、定期的にやってくる痛みをこらえた。
(この呪印とやらは、どうやらオレのチャクラに反応してやがる───)
うかつにチャクラを練りこめば、オレの精神を奪い
体中のチャクラを際限なく引き出してしまう……
つまりこの試合…写輪眼はおろか、普通の術でさえそうそう使えないってわけか…!!
さぁて…どういくかな…
「それでは…始めて下さい!」
ハヤテの一言で、両者は構えた。
ヨロイは手裏剣を3つ投げた。
「うらあぁ!!」
サスケがクナイを振って防ぐ。
ズキ、と呪印が痛んで足元がフラついた。
(───しまった!!)
ドサ、と地面に手をつく。
間一髪、向かってきたヨロイの腕を掴み、足でその体を押さえこんで固めた。
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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時