【NARUTO×FAIRYTAIL】私は忍者じゃない其の四！ (ページ6)

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「くっ……」

ズキン、と呪印が痛んだシンヤは肩を押さえた。

「シンヤ、大丈夫ですか…？」

「……大丈夫…」

(痛みの波が、どんどん狭くなってきている…)

Aはサスケに目を移した。

サスケも肩を押さえている。

(シンヤの回復力でも痛みが収まらないなんて……)

不意に、上忍たちの相談が聞こえてきて、Aは耳をそばだてた。

「どうします？」

イビキが火影に意見を求めている。

横からアンコが言葉を挟んだ。

「彼らは試験から降ろし……暗部の護衛をつけて隔離すべきです───」

「そう素直に言うことをきくタマでもないでしょ、あいつらは…」

振り返るとカカシが笑っていた。

「なんせあの───うちは一族と氷柱一族ですからぁ」

「なにバカ言ってんのよ！力ずくでもやめさせるわ！」

チャクラ練り込んだだけでも呪印が反応して、無理に力を引き出そうとするのよ。

術者の体を蝕む禁術なのよ!!

あの子達が耐えてるだけでも不思議よ……

「ホントならもうとっくに死んでるわ！」

火影様！

そう言って、アンコは火影を振り返った。

「大蛇丸の言ったことも気にかかる……サスケとシンヤはこのままやらせ、様子を見ていく」

「ほ…火影様…!!」

「ただし呪印が開き、力が少しでも暴走したら止めに入れ」

「ハイ……」

(……シンヤはまだ一度も暴走していない。やはり、氷柱一族の能力が関係しているのでしょうか…)

Aはシンヤの背中に手を置いた。

(あなたは何度も、大蛇丸の攻撃から私をかばってくれました……)

仮にシンヤが暴走したら、私が止めます。

Aはキュッと口を結んだ。

「えーでは、これより予選を始めますね。これからの予選は1対1の個人戦…つまり実戦形式の対戦とさせていただきます」

ちょうど22名となったので合計11回戦行い…

その勝者が〝第三の試験〟に進出できますね。

「ルールは一切無しです。どちらか一方が死ぬか倒れるか…あるいは負けを認めるまで戦ってもらいます」

ゴホッ…

「えー、死にたくなければすぐ負けを認めてくださいね」

ただし……ゴホッゴホッ

「勝負がはっきりついたと私が判断した場合、えー、むやみに死体を増やしたくないので、止めに入ったりなんかします」

そして、これこら君たちの命運を握るのは…

ガガガ…と音が鳴って、前方に大きめのモニターが現れた。

「これですね…」

ゴホッ…