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木ノ葉病院 ページ38

翌朝6時。

狼はAの家のインターホンを押した。

だが返事は無い。


「……まだ寝てるのか?」

昨日は相当疲れていたからその可能性もある。


試しにもう一度押した。

それでも出ない。


「ハァ…」

狼はヒルゼンから預かっていたカギで扉を開けた。

あまりこういうのはしたくないのだが、何しろAは大蛇丸に狙われているかもしれないのだ。


部屋に入って、狼は異変に気がついた。

ベッドにAがいない。


そのすぐ横……机の前に水色の髪が見えて狼は近づいた。

「……オイ、なんて所で寝て───」


服の両袖がほつれている。

そして右手で握っているのはこの前の写真。


また気絶か?

これはタダ事じゃないな……


Aの肩を軽く叩いたが、一向に起きる気配は無い。

「…一体何が……」

狼はAの手から写真を取り、机の上に置いた。

そしてAを担ぎ、木ノ葉病院へと足を運んだ。











「………ん……」

パチ、と目が覚めた。

つい先程まで真っ暗なところに居たはずなのに、ここは何もかも真っ白だ。


「よう…やっとお目覚めかよ…」

横から声が聞こえて、それと同時に匂いも伝わってきた。この匂いは知っている。


「……シカマル…?……と、シンヤとナルト……ですか」

シカマルが自分の近くに居るなんて珍しい。どうしてここに?


「オイオイ、見向きもせずにわかるのかよ……キバと張る嗅覚ってのは本当らしいな」

「A!元気か?」

ナルトはAの顔を覗き込んで笑った。


「元気じゃないからここに居るんだよ」

すかさずシンヤが突っ込む。


「……ここは……?」

「病院!お前、三日三晩寝っぱなしだったらしいぜ」

シカマルは本を片手に椅子に座った。


「……そういえば……そうでしたね…」

Aは寝過ぎで痛い頭を手で押さえた。

「オレもAと同じくらい寝てたってばよ!」

ナルトは親指を立ててニカッと笑う。


「シカマルとシンヤも寝てたんですか?」

「バカ、ここは寝るための場所じゃねーよ」

シカマルは呆れたように両手を上げ、肩をすくめた。


「つーか、めんどくせーけどチョウジの見舞いに来たらお前もナルトも寝こんでるっていうからよ」

「……まさかシンヤが怖すぎて…!?」

「違うから」

シンヤもシカマルと同じように肩をすくめた。

僕のことどれだけ怖いと思ってるの。


「チョウジの奴は試合後、焼き肉食い過ぎてな…腹こわして重症なの」

はぁ、なるほど。

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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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