【NARUTO×FAIRYTAIL】私は忍者じゃない其の四！ (ページ27)

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「これから、各隠れ里の力は長く激しくぶつかり合う…音隠れもその一つ…」

…アナタはその引き金になるおつもりだ……

「そして彼はその為の…弾なんでしょう？…うちはサスケくん…でしたっけ…」

「フフ…お前は察しが良すぎて気味悪いわ…」

「そうでもありませんよ。ドス・ザク・キンのことは知りませんでしたからね…」

サスケの情報収集にあたって、彼ら音忍3人の能力を知っておきたくて攻撃をわざと食らうような容量の悪いこともした。

「…買い被りですよ」

カブトは数秒間、大蛇丸を見つめた。

「…私はまだ…完全には信用されていない……みたいですね…」

「彼らごときの話を私の右腕であるお前に言う必要あったかしら…それこそ信頼の証よ」

大蛇丸は背筋の凍るような笑みを浮かべた。

だからこそ…

「サスケくんをお願いしようかしら…」

彼に与えた呪印…カカシの奴に封印されちゃったみたいなの。

まぁ、だからってあんまり関係ないんだけどォ……

彼の心の〝闇〟が消えないうちに……

「今すぐ攫(さら)って欲しいのよ」

「ガラにもなく…焦ってらっしゃいますね」

「少し気になることがあってね……」

「うずまきナルト…ですか」

フフフ…全く、鋭い子ね。

大蛇丸は頷いた。

「サスケくんは兄(イタチ)を殺す為に生きてきた復讐の塊。その目的を遂げるまで絶対死ねぬ子…」

それなのに、大蛇丸とやり合った時…

敵うわけのないことを知りながら、死を恐れずに向かってきた。

あんなに死に急ぐ子じゃないと思ったのに……

「お前の情報によると、あの九尾の子との接触が、サスケくんの目的と心を変えていっているようね…」

それだけサスケへの影響力を持つということだ。

早く引き離すに越したことはない……

「早く私色に染めないとねェ…」

ゾッとするほどの圧力。

それから離れるように、カブトは歩き始めた。

そしてふと思いついたように振り返る。

「……氷柱シンヤ君は良いのですか」

「あの子には心の闇が足りないわ……それに、その回復力で呪印さえも消してしまう…」

あの子は諦めることにするわ。

大蛇丸は長い舌を見せた。

「それよりも……」

私は今、Aちゃんの血が欲しくて欲しくてねェ

予選でのドスとの戦い、ゾクゾクしたわ。

「……蛇を超す幻の獣」

〝竜の力〟に私は嫉妬しているの。

「私はAの血を頂いて帰ることにするわ」

Aについて研究し、いつか私の武器とするためにね…