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トーナメント式で書かれた組み合わせを見て、シンヤは息を呑んだ。


ナルトVSネジ、我愛羅VSサスケ。これで1ブロックだ。

次に、カンクロウVSシノ、テマリVSシカマル、

そして……シンヤVSA。

これで1ブロック。


(僕とAが戦うなんてね……)

しかも、最後の4人は準決勝に進むまでにこなさなければいけない試合が皆より1つ多い。


(……楽しみだ)

シンヤはAが運ばれていった方を見つめた。


「では、それぞれ対策を練るなり休むなり自由にするがよい。これで解散にするが、なにか最後に質問はあるか?」

シカマルが右手を上げた。

「ちょっといいっスか?」

「うむ!」

「トーナメントってことは、優勝者は一人だけってことでしょう…つーことは、中忍になれるのは、たった一人だけってことっスか?」

アカデミーの頃から不真面目な少年だが、シカマルはとても頭が切れることを知っている。

……それは僕も聞きたかった。

シンヤはヒルゼンを見上げて答えを待った。


「いや!そうではない」

…この本選には、審査員として火影を含め、風影や任務を依頼する諸国の大名や忍頭が見ることになっている。

その審査員たちがトーナメントを通して、下忍たちに絶対評価をつけ……

中忍としての資質が十分あると判断された者は───


例え1回戦で負けていようとも、中忍になることができる。


「分かったかのォ、シカマルくん!」

「へーい」


つまり、ここにいる全員が中忍になれる場合もあるということか。

……まぁ逆も然りなのだが。


「では、ご苦労じゃった!ひと月後まで解散じゃ!」











時間は数分前にさかのぼる。

木ノ葉の一角、人のいないところに二人の忍者が佇んでいた。


「予選は無事終わり…本選に入るようです」

一人の忍者は柱に背を預けて立ち、もう一人はそれにひざまずくような形になっている。

そのすぐそば小鳥がチュンチュンと鳴いた。

「…それにしてものどか…いや…本当に平和ボケした国になったわ……どの国も軍拡競争で忙しいっていうのにねェ」


スッ、とひざまずいていた忍者が立ち上がる。

「今なら取れますか…」

「まあね…。あんなジジイの首取って楽しいかは分からないけど…」

「……そうでしょうか……?」

木ノ葉の額当てをした銀色の髪の忍者…薬師カブトは冷ややかな笑みを見せた。


「ボクにはまだ…アナタが躊躇しているように思われますが…」

大蛇丸の鋭い眼光がカブトを捉えた。

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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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