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Aは耳を塞いだ。

そしてまっすぐドスを見つめた。



「アイツ、バカか?耳を塞いだら印も結べないじゃん」

呟いたカンクロウの横で、ナルトはニシシッと笑う。

「アイツは大丈夫だってばよ!」



「じゃあ一気に終わらせますよ…」

「え?」

「一気に終わらせ……」

「なんて言いましたか!?」

「だから」

「え!?」



「聞こえないからって自分の声までデカくなってるぜ…」

シカマルが呆れたように首を振る。



「ああ、もう!!……いいですよ、聞かなくて」

気を狂わされたドスは真正面からAに向かっていった。

Aは少しだけ白い歯を見せる。


「水竜の砕牙!!」

「……なっ」

両腕を回して、水でできた爪でドスをなぎ払う。



「あれはAの術…!?」

「いや、チャクラの気配がひとつもねェ……」

「一体何なの!?」

チョウジ、シカマル、いのの驚きを横目に狼は頭を抱えた。

「あのバカ……耳から手ェ離していいのかよ…」



吹き飛ばされながら、ドスは「おやおや…」とAを見た。

「あ」

耳をふさいでいた手を離してしまったAが気づいた時にはもう遅い。


キイィーン


「あぁー!!」

ドスが腕を弾いた音にAは苦しんだ。

(……耳が痛い…これじゃあ私が持ちません…)

「水竜の咆哮!!」

「そんなに真っ直ぐ飛ぶモノなど……無駄です!!」


ドスはAの咆哮を避けて近づいてきた。

そして───

Aを右手で殴り飛ばした。

ドスの思い一撃に、体格の良くないAは大きく吹っ飛ばされる。

しかも、耳をつんざぐ音に攻撃されながら。


「うっ……」

壁に背中を打ち付けてAは止まった。


「今のは音が直に入らなかったので、聴覚は失われませんでしたが……」

ドスは一歩ずつAに近づいていった。

「三半規管に衝撃を与えられたキミは、しばらく立つこともできません」

うつむいたAは動かない。


「フフ……私の予想はハズレない…とか言ってたのに…無様ですね……」

「……まだハズレていませんよ」

「……!?」


「雷竜の鉄拳……!!」

バチィィ……と音が鳴った。

黄色い雷をまとった右手で、Aはドスを殴り飛ばす。


「くっ……」

だが、その直後、頭を抱えて再び地面に膝をついた。

(本当だ…まともに立つことができない……)


「そんな攻撃でボクがくたばると思いましたか!!」

「思ってませんよ……」

頭が痛い。

ボーッとしてきた……


Aは体の力を抜いた。

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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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