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第0班の出番 ページ19

「たまたま分身が得意でそれを応用したか、氷柱一族の忍者が全員使える忍術か、ってとこだろ」

……なるほど。

シンヤは要領がいいですからね……


「風遁突破!!」

シンヤは5方向から中心に向けて風遁を放った。

それは竜巻のような突風となってチョウジに向かっていく。



(痛……)

シンヤは呪印を手で押さえた。

術の威力が落ちていく……


「こんな風じゃボクを飛ばすことはできないよ!!」

チョウジがこちらに向かってきた。

(マズイ……)

シンヤの分身が蹴散らされていく。



「くっ…」

脳裏に大蛇丸の顔が浮かび上がった。

(僕の頭から……離れろ!!)

「水遁・水乱波!!」

ツキン、ツキンと痛みが波打つ。

チョウジはこれも突破した。


これ以上時間をかけると呪印に飲み込まれる。

……僕は、大蛇丸に頼るつもりはない。

「悪いけど……すぐに決着をつけさせてもらうよ…」

シンヤは顔の前に右手を出し、親指、人差し指、中指の3本を伸ばした。


氷眼!!


その目を見て全員が息を呑んだ。

辺りを冷たい風が吹く。


「何、あの目……」

「写輪眼でも白眼でもない…」


氷眼を見たヒルゼンは顎をさすった。

(ほぅ……こりゃ、鳥肌モノじゃな…)


音忍に化けた大蛇丸は長い舌で唇を舐めた。

(……もうすっかり毒が抜けてるのね…。その力……もっと見せて欲しい……)



「忍法・造形の術!!」

シンヤは両手のひらを床につけた。

そこを中心に氷が広がっていく。


「氷遁か……久しぶりに見るな」

狼は感心したように腕を組んだ。



シンヤの氷はスケートリンクのように床を覆った。

それでも転がろうとしたチョウジが勢い良く滑る。

そして先程よりも強く壁に突っ込み……


ガツン、と音を立てて、

目を回して床に倒れた。


「勝者、氷柱シンヤ!!」


「シンヤ、お見事ですー!!」

パァッと笑ったAが大きく手を振った。

シンヤは呪印の痛みをこらえ、軽く手を上げる。

シンヤが術を解くと、氷はスッと溶けていった。



シンヤがギャラリーに戻ると、Aはシンヤに駆け寄った。

「シンヤ!……大丈夫ですか?…呪印…」

「ああ、これ」

シンヤはAに笑いかけた。

「見てごらん」

「……?」

呪印を見たAは目を大きくした。

「3つあった模様が2つに……」


「まだ痛いは痛いんだけど、何とかなりそうだよ」

その肩にカカシが手を置いた。

「じゃあ、封印する必要も無さそうだな……」

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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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