【NARUTO×FAIRYTAIL】私は忍者じゃない其の四！ (ページ16)

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自分のチャクラを手のチャクラ穴から放出して、相手の体内にねじ込み……

敵の〝経絡系〟に直接ダメージを与える。

二人の攻撃が同時に入った。

「よっしゃああ!!」

はしゃぐナルトを横目に、カカシは首を振った。

ヒナタの口から血が流れる。

「………やはりこの程度か…宗家の力は…！」

ヒナタの攻撃も完璧入っていた。

再び攻撃するが、ヒナタが受けるダメージのほうが圧倒的に大きい。

……何故だろうか。

(……!!)

ネジがヒナタの袖をまくり上げた。

腕には点欠を突かれた跡がたくさんある。

さすが、日向家始まって以来の天才と呼ばれるだけのことはある。

ここまで的確に点欠を見きるとは……。

「キャ！」

ネジは片手でヒナタを突き飛ばした。

「これが変えようのない現実…」

〝逃げたくない〟と言った時点で、アナタは後悔することになっていたんだ。今アナタは絶望しているハズだ

「……棄権しろ！」

ヒナタは地面に手をついて、ゆっくり体を起こした。

「…まっすぐ……自分の…言葉は曲げない…」

ネジを見上げて少しだけ笑う。

「私も…それが忍道だから…！」

ヒナタは立ち上がった。

「ガハッ」

経絡系のダメージがヒナタを邪魔する。

「ヒナタってば…あんなにすごい奴だったなんて…」

「君によく似てます…」

ナルトとリーは食い入るように試合を見ている。

ヒナタは再びネジに向かっていった。

だが、それも柔劵で跳ね返される。

「アナタも分からない人だ…最初からアナタの攻撃など効いていない…」

それでもヒナタは立ち上がる。

「…何故立ってくる…。無理をすれば、本当に死ぬぞ…」

……アナタは、生まれながらに日向宗家という宿命を背負った…

力の無い自分を呪い、責め続けた…

けれど人は変わることなど出来ない…これが運命だ。

「もう苦しむ必要はない…楽になれ！」

「……それは違うわ、ネジ兄さん…」

だって…私には見えるもの…

私なんかよりずっと…

「宗家と分家という運命の中で…迷い苦しんでるのはあなたの方…」

ギロリ、ネジはヒナタを睨んだ。

ヒナタの体はもう限界だ。動くことはできない。

ネジはヒナタに向かって走り始めた。

「ネジくん…もう試合は終了です!!」

ハヤテはネジの目の前に立った。

カカシ、ガイ、紅の3人もネジを止める。

「……なんで他の上忍たちまで出しゃばる。宗家は特別扱いか…」

ドクン、

ヒナタは地面に膝をつき、苦しそうに血を吐いた。