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ページ11

「まさかサクラー、アンタとやることになるなんてね…」

サクラと向かい合ったいのは、驚きを隠せない様子だ。


しゅる……

サクラはヘアバンドのようにつけていた額当てを外した。


「今となっては…アンタとサスケくんを取り合うつもりもないわ!」

「なんですってー!」

「サスケくんとアンタじゃ釣り合わないし…もう私は、完全にアンタより強いしね!眼中ナシ!!……あ、シンヤくんに逃げるんじゃないわよ。アンタには二人とも釣り合わないわ」


Aの横でシンヤが苦笑いした。


言われたいのは顔を険しくしてサクラを睨む。

「サクラ…アンタ誰に向かって口きいてんのか分かってんの!!図に乗んなよ、泣き虫サクラがー!!」


その言い合いを見ているナルトはオロオロし始めた。

「うっ…なんかさ!なんかさ!サクラちゃん、言い過ぎだってばよ…。いのの奴、すんげー目してコエーもん」

対してカカシは少し考えるような素振りを見せた。

「んー…、サクラはいたずらに自分の力を誇示したり…人を傷つけるような子じゃあない」

「じゃあさ!……なんで?」


それに答えたのは狼だった。

「…いのに容赦されたり手加減されるのがイヤなんだろ」

ナルトは狼を見上げて、顎が外れそうなほどガクッと口を開けた。

「ね……姉ちゃん男なの!?」

「…姉ちゃんじゃねぇ!!」

「なんだよぉ、紅先生と同じくらい美人だって思ってたのにィー!」

「ちょっと黙っとけ」

相変わらずの口の悪さだ。カカシは、やれやれと頭をかいた。



「これを額にする時は、女の忍として…アナタに負けられない時……」

サクラは、ライバルであるいのに向かって言う。

「いい案ね…」

いのとサクラは、額当てを額にギュッと結んだ。


正々堂々…勝負!!


サクラは走りだした。

分身の術を使い、3人に分かれる。


「アカデミーの卒業試験じゃないのよー、そんな教科書忍法で私を倒せると思ってんのー!」

じっくり見ればどれが本物かくらいすぐに…



サクラはチャクラを一気に足へ集め、地面を弾いた。

目にも止まらぬ速さでいのに詰め寄り、拳を食らわす。


「今までの泣き虫サクラだと思ってると痛い目見るわよ。本気で来てよ、いの!」

いのは起き上がって笑った。

「そう言ってもらえるとうれしーわ…。お望み通り…本気で行くわよ……!」



試合は互角に続いた。

「……すごいですねー!」

Aも目をまんまるにして試合を見つめている。


試合はかれこれ10分続いた。

*→←続く試合



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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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