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「まさかサクラー、アンタとやることになるなんてね…」
サクラと向かい合ったいのは、驚きを隠せない様子だ。
しゅる……
サクラはヘアバンドのようにつけていた額当てを外した。
「今となっては…アンタとサスケくんを取り合うつもりもないわ!」
「なんですってー!」
「サスケくんとアンタじゃ釣り合わないし…もう私は、完全にアンタより強いしね!眼中ナシ!!……あ、シンヤくんに逃げるんじゃないわよ。アンタには二人とも釣り合わないわ」
Aの横でシンヤが苦笑いした。
言われたいのは顔を険しくしてサクラを睨む。
「サクラ…アンタ誰に向かって口きいてんのか分かってんの!!図に乗んなよ、泣き虫サクラがー!!」
その言い合いを見ているナルトはオロオロし始めた。
「うっ…なんかさ!なんかさ!サクラちゃん、言い過ぎだってばよ…。いのの奴、すんげー目してコエーもん」
対してカカシは少し考えるような素振りを見せた。
「んー…、サクラはいたずらに自分の力を誇示したり…人を傷つけるような子じゃあない」
「じゃあさ!……なんで?」
それに答えたのは狼だった。
「…いのに容赦されたり手加減されるのがイヤなんだろ」
ナルトは狼を見上げて、顎が外れそうなほどガクッと口を開けた。
「ね……姉ちゃん男なの!?」
「…姉ちゃんじゃねぇ!!」
「なんだよぉ、紅先生と同じくらい美人だって思ってたのにィー!」
「ちょっと黙っとけ」
相変わらずの口の悪さだ。カカシは、やれやれと頭をかいた。
「これを額にする時は、女の忍として…アナタに負けられない時……」
サクラは、ライバルであるいのに向かって言う。
「いい案ね…」
いのとサクラは、額当てを額にギュッと結んだ。
正々堂々…勝負!!
サクラは走りだした。
分身の術を使い、3人に分かれる。
「アカデミーの卒業試験じゃないのよー、そんな教科書忍法で私を倒せると思ってんのー!」
じっくり見ればどれが本物かくらいすぐに…
サクラはチャクラを一気に足へ集め、地面を弾いた。
目にも止まらぬ速さでいのに詰め寄り、拳を食らわす。
「今までの泣き虫サクラだと思ってると痛い目見るわよ。本気で来てよ、いの!」
いのは起き上がって笑った。
「そう言ってもらえるとうれしーわ…。お望み通り…本気で行くわよ……!」
試合は互角に続いた。
「……すごいですねー!」
Aも目をまんまるにして試合を見つめている。
試合はかれこれ10分続いた。
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花ノ木日向(プロフ) - limeさん» ありがとうございます!! (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1b110c99e1 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 更新頑張ってください!最高です! (2018年3月25日 23時) (レス) id: 8d172b97ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花ノ木日向 | 作成日時:2018年3月18日 17時