私は深窓の令嬢ですわ！

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私の妹は妖精のよう。サラサラと流れ落ちる夜空色の髪に、ルビーのような紅い瞳。
それに比べて私の不気味な位真っ白な髪と血のように赤く光る目。そして外に出られない虚弱な体質。

妹は『夜桜の妖精』と慕われ、私は『白昼夢』と腫れ物のように扱われた。

「ルシア、私は貴女が羨ましいわ」

私は妹の桃色のドレスを破り、お気に入りの人形を奪った。なのに妹は優しい笑顔で私に言ったの。

「お姉さま、大丈夫？」

あの日、私は妹には敵わないと理解した。
不健康な私より、健康な妹。醜い私より、美しい妹。

私は部屋に閉じこもるようになった。お父様とお母様は、私の事を『引きこもり』と嘆いた。

「違います。私は深窓の令嬢ですわ！」

そう言いながら私は不治の病で死んだ。これで私の人生は終わった筈だった───執筆状態：連載中