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エイトフット「おい優等生
とりあえず落ち着け
A、こいつがなんでこんなに怒ってんのか分かってるよな」


俺はゆっくりと頷く


ハーデス「貴方は今まだ、大人と子供を行き来してる時期よ
道を踏み外すことなんてこれから先いくらでもあるわ
でも、そんなボロボロになるまで自分の中に悩みを封じ込められるほど大人じゃないのよ
そして、その結果がそれ」


ダルメシア「…僕、よく分かんないけど、Aが危険なことしてるってのは分かるぞ
危ない事は、するなって、Aが言ったんだから、約束は守らなきゃいけないんだぞ、、、」


ファージャ「ええな、アップルとちゃんと話するんやで」


スキャター「私達は席を外します」


スキャターの一言でほかのメンバーが退出した


部屋には俺とアップルの2人


未だに顔を合わせられない


アップル「こっちに来い
話をしよう」


手を引かれてベットに座る


アップルは俺の顔を持ち上げて目を合わせる


アップル「…すまないな
ついカッとなってしまって
君の顔に傷をつけてしまった」


貴方「このくらい、気にしてない」


アップル「…なぜ、自分に傷をつけたりするんだ」


貴方「…わからない
でも、血が流れる度に思うんだ
俺は、生きてるって
父さんや母さんは、この赤い血を流して死んだんだ
でも、俺は生きてる
家族の中でたった一人生きてる

俺だけ、、なんで俺だけ、、、、

んで俺だけ生きてるんだよ、、、!」


無意識に俺の頬には涙が伝う


泣いたのはいつぶりだ


父さんと母さんの葬式ぶりだろう


まだ涙なんて出たんだな


アップル「私は君に生きていてもらわなければ困る
君は私の最愛の人だ
愛というものを教えてくれたのは君で、私がマスター以外にこれほど夢中になったのは、Aだ
私はきみがこうして生きていてくれてとても嬉しい」


そう言って俺の涙を拭う


アップル「それでも君がなんで生きているのかと問うのならば死ななくてよかったと思えるようにしてやろう
それが君に対して私がしてあげられることの一つだ
だから、もう二度とあのようなことをしないと約束してくれ」


悲しそうなアップルの目


俺は、こいつにこんな顔をさせたいんじゃないんだ


貴方「なんてツラしてんだよ」


俺は微笑みながらアップルの頬を撫でて額を合わせる

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作者名:まい | 作成日時:2019年6月12日 1時

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