【あんスタ】私の方が可愛いのに。

その36 関係ないのに ページ39

赤城ちゃんなんか怖いなぁ

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『邪魔しちゃ悪いし、もう帰ろっか……？』

「そうだね…」


帰り道、桃李がぷくーっと頬を膨らませてぼやいた

「僕が庇ってあげたのにさー…」

『赤城ちゃんあっさり許しちゃったね』

まぁ赤城ちゃんがいいなら私たちがとやかく言う必要もないけど

「…なんだかなぁ…って感じ」

ゆうたくんがぽつりと呟いた

それに便乗してひなたくんももやもやすると話した

『…うーん…赤城ちゃん大丈夫かな』

いや、赤城ちゃんよりも、あの子の方が心配なのかもしれないけど。

その後、普通に解散して、家までもやもやしながら帰った

「……あ、おか」

『…ん、ただ』

お姉ちゃんは風呂上がりなのか、パックをしながら、恋愛ドラマをみていた

にやにやと楽しそうにテレビを眺める姉を見て、こんなこともうやめようかな、なんて。

それでも、それでも。

やっぱり、お姉ちゃんは、邪魔

いつも家族のご機嫌取りなんて、もう嫌なの

だから、ごめんなさい

少しの反抗くらい、許してくれるよね？

私は鞄からノートをとりだした

ブレーカーを落としたあとのことを考えよう

スマホで適当に調べていたら、照明という文字が目にとまった

ブレーカー落として照明落とすってどういうことやねん

なんて、馬鹿みたいなツッコミを一人で入れながら記事をタップした

"大人気アイドルグループ、ライブ中に照明落下！！"

照明を物理的に落とすってことか

それなら出来るかもしれない

アイドルを傷付けないような位置に照明があればの話だけど…。

それはお姉ちゃんに聞いて、会場の情報を手に入れるしかないかな

できるだけ平静を装って階段を降りていく

『ねー、お姉ちゃん』

「んー？」

一息、深呼吸をした

『ライブって会場ももう決まってんだっけ？』

「あー、おん。…あの、公園の近くのとこ」

もう決まっているという事実にまた嫉妬する

私はずっと時間を掛けてきたのに、なんて

"はやいね"なんて、死んでも言いたくないような褒め言葉を姉に投げて、自分の部屋に戻った

会場の名前を打っていたら、ふと気付いた

照明の位置とか調べて分かるものなのか？

これ完全に失敗したな、と心の中で悪態をついて、スマホの電源を落とした

そして、ノートに会場の名前を書いて、一応照明のことも書いておく

もう、なんでこうなったのか自分でもよくわかんなくなっている

でも、一度決めたことは何がなんでも突き通してやるから


それで嫌われたとしても

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