九話 ページ9
彩side
彩｢ひゃっ…やめっ、やめて！！
誰か！誰か助けてくださいっ！！｣
そう必死に叫んでも、誰も来てくれない
私の顕になった下着姿をビデオで撮りながら、そのリーダー格の男は言った
｢無駄じゃないかなー？ここら辺人通り少ないし、もし通りかかったとしても、勇敢に立ち向かう人なんていないと思うけどー？｣
そう言われて、私は情けないが、そうかもしれないと思ってしまった
…私、このままこの人達に変にされるの？
いやだ……いやだ…！
誰か…誰か…………！！！
彩｢…助けてっ…｣
そう私が言った瞬間、そのリーダー格の仲間達がいきなり倒れた
何が起こったかわからず、ぼけっとしながら見ていると、本日二度目の私のヒーローが来た
彩｢………結城っ……｣
翔吾｢……お前、今日危険にあいすぎなんだけど…｣
｢だ、誰だよお前！邪魔すんなよ！｣
翔吾｢はぁ…お兄さん達、悪いけどそい…ゴホンっ
…その子、俺の女だから｣
そう言われその意味が分からずにいると、結城は勇敢にも私に近づいて、抑えていた二人を簡単に蹴って倒した
そして私を引き寄せて、自分の胸に優しく押し付けた
翔吾｢…だからお兄さん達の変なプレイに巻き込まないでくれますかねぇ？
この子、純粋なんで｣
そう睨みながら言うが、リーダー格の男は引き下がらなかった
｢なっ……ど、どうせお前ら、他人なのに逃がすために演技してんだろ！？
もし本当なら、証拠見せてみろよ！！｣
そう焦りながら言って、話の論点がズレてるなと思ってしまった私だったが
結城はちょっと溜め息をついて、一言言った
翔吾｢お前にプライベートを見せる義務はねぇ！！｣
そう言って私の手を掴んで一直線にそこから走り出した
後ろからアイツらが追いかけてきてるけど、結城はそれに怯まず何度も角を曲がり、あいつらを巻いた時には公園にいた
結城｢…巻けたっぽいな。あいつら
たく、立花お前なぁー。不用心すぎるんだって
仲が悪いのどうの置いといて、ちょっと気をつけ…｣
気をつけろと言おうとしたが、それを結城は止めた
私が過呼吸になるほど泣いていたからだ
彩｢ひっ…ひっく…
こ、怖かった…本当に、怖かったっ…！｣
ーーー
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未麗 - びっくりするくらい面白いです！ (2022年3月13日 21時) (
レス) id: 662d0a9b46 (このIDを非表示/違反報告)
春 - この作品大好きです。更新頑張ってください! (2021年10月24日 17時) (レス) @page21 id: 1a52a06ab6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品好きなので更新待ってます！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: 62402bd543 (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 少し彩の性格と口の悪さが・・・だけど新鮮で面白いです (2020年4月5日 21時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん - とっても、おもしろいですね！もう更新しないのですか？悲しいです。。。私は、更新待ってます！頑張ってくださいね！ (2019年11月22日 19時) (レス) id: 65a8024b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：私の番です | 作成日時：2019年9月28日 16時
