十四話 ページ14
ここで普段とかわり、上杉side
今日のkz会議で、結城翔吾と成り行きで話すことになった
結城翔吾は、バスケの全国大会にエースとして出場し、成績も黒木が言っていたように、進学クラスの一番上にはいけるだろうという成績
そして価値観や倫理観なども、俺に似ているところがあった為、俺は正直、話すということになり少し嬉しかった
だがその際、立花が少し強ばった顔をしていることは分かっていたが、知らない奴が来るので緊張してんだろうな。ぐらいにしか思っていなかった
浜田という同じ学校にいても、クラスが違ったり、何より異性だったなら、知らなくても何もおかしくない
しかし、予想とは反した関係性だったのだ
立花と結城は、所謂犬猿の仲と言うやつで、簡単に言えば若武と俺のような、そんな感じ
でも何と言うか、それとは少しだけ違う気がした
俺と若武は、結構バンバンなんでも言っているように見えて、実はそうでもない
お互いラインが分かっているし、投げかける言葉だって気を遣ってる。そこまで大きな言い争いや殴り合いにしようとは、クラブＺになってからはなくなった。やるとしても冗談程度に。
だけど、あいつらは違う。
言いたいことは何でもかんでも正直に言って、どれだけ白熱しようとお互いが納得するまで言い合っている
そんな感じが、恐らく立花を除いたKZメンバーの全員が思っただろう
そして俺たちは、浮かんだ言葉が違えど、同じ気持ちになったはずだ
『羨ましい』
と
立花は俺たちがクラブＺに入ってから、あまり頼らなくなった。できるだけ相談するのも避けているし、近況報告でしか会っていない
それでもいいと、立花は男絡みで何か起きるのは、俺たち以外でまずないと思っていた
しかし
そんな事は決してなかった
恋仲ではないし、俗に言う愛とやらも何もお互いなかった
だけど、本人たちは気づいてないんだろうけど
それでもお互い本音を悪口と言う形で言い合えるのは、『信頼』しているからでは無いのか？
『本音を真正面からぶち当たれる相手』
そうなんじゃないか。
そう俺は思って、その場で二人の言い争いを見たくなさすぎて、クラブＺの用事があるなんて嘘をついて、その場から逃げだした
きっと俺がしなくても、誰かがやっていただろう
全員、俺と同じ目をしていたから
でもお前らはまだマシだよ
俺は俺たちが一番見たくない光景を見たんだからな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未麗 - びっくりするくらい面白いです！ (2022年3月13日 21時) (
レス) id: 662d0a9b46 (このIDを非表示/違反報告)
春 - この作品大好きです。更新頑張ってください! (2021年10月24日 17時) (レス) @page21 id: 1a52a06ab6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品好きなので更新待ってます！ (2020年5月9日 21時) (レス) id: 62402bd543 (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 少し彩の性格と口の悪さが・・・だけど新鮮で面白いです (2020年4月5日 21時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん - とっても、おもしろいですね！もう更新しないのですか？悲しいです。。。私は、更新待ってます！頑張ってくださいね！ (2019年11月22日 19時) (レス) id: 65a8024b6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：私の番です | 作成日時：2019年9月28日 16時
