助けてほしいのはこっちなんだよ！！【裏切り・カ○○○】

裏切り８　〜日奈子との過去〜 ページ9

『うっ…』

ポタポタ

それは血が垂れている音でもあり

同時に二人の涙が落ちる音でもあった

生徒『ねぇ、一刺しで十分なの？
　 君に嘘をついたんだよ？』

「そっか私Aが大っ嫌いなんだよね〜」

日奈子はまるで自分に言い聞かせるように

呟いた

生徒『そうだよ〜二ヤァ』

グサッグサッ

場所を少しずらしながら

二回連続で刺した

『日・・・奈子・・？
　なん・・・で』

「なんでって…
　全部あなたが悪いんじゃない
　さようならA」

日奈子が刺そうとした瞬間

誰かの足音が近づいてくる

日奈子は気づいていない

『逃げて』

警察「君たちは何をしているんだ！」

声と共に足音が大きくなる

生徒『や、やばくね』

生徒『逃げろ』

アイツらが逃げる

日奈子は立ちすくんでいる

『にげ…逃げてぇぇぇえ！！』

私は今ある力を出し切りそこで意識を手放した

私が目を覚ましたのは二日後で

どうやら日奈子たちは捕まっていなかった

その後警察に何度も刺した人を聞かれたが

私は決して口を割らなかった

事件から五日後

私は病院に通院するという条件で退院した

私が学校に行くとみんなが出迎えてくれた

しかしその場に日奈子はいなかった

聞くと日奈子は不登校らしい

あの事件の日からずっと

噂ではあいつらの不良グループに入ってしまったらしい

事件から六日後

その日は随分と平凡で

当たり障りない一日だった

あの話を聞くまでは…

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