助けてほしいのはこっちなんだよ！！【裏切り・カ○○○】 (ページ2)

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裏切り１ページ2

前は朝が待ち遠しかった

いつもみんなが俺の前でも笑ってくれたから

不安なんて何にもなくて

だから今こんな事態になっても皆を嫌えないんだと思う

いつも通りの朝

ただ前と変わったのは

マリーが部屋にいないこと

朝なんて来なきゃいいのに

リビングからはみんなの騒がしい声が聞こえる

邪魔したくないな

もしかしたら何にも喋んなければ気づかないかも

なーんて思っちゃったりして

ガチャ

案の定俺がリビングに入った途端みんなが静まり返る

モ「一気に空気が汚れましたね」

モモ・・・前は明るくおはようって言ってくれたのにね

エ「とっとと死んでくれたらいいんですよね
　あんたの顔なんて誰も見たくないんですよ」

あんた今の俺の呼ばれ方

意外と傷つくんだよ

もう慣れたはといえ

でも俺はめげずにクールに返す

貴「だったらさ、そっちが消えれば・・・
　ていうか死ねば？
　そしたら俺の顔を二度と見なくて済むよ？」

言いたくないことを言うのは案外つらい

日「皆さんおはようございまーす」

モ「あ、おはよう日奈子
　日奈子が入ってきてくれたおかげで
　空気がきれいになったよ
　ありがとう」

日「お役に立ててよかったです」

いるのが辛い

日奈子は昔親友だった

俺なんかしたかな？

日奈子俺あんたと仲良くしたいだけだよ？

日『あ、Aさん
　おはようございます』

何？

俺に仲の良さを見せつけようと？

俺は全く考えることなく無視した

キド「おい！日奈子が挨拶してやってんだろ
　無視してんじゃねーよ」

キドに怒鳴られた

何回目だろう

貴「別に頼んでねーし」

このやり取りも何回目だろう

その瞬間キドの思いっ切り頬をひっぱたかれた

俺はひるむことせず言った

貴「暴力で解決することしかできないんだな
　約束ひとつ守れないくせに
　自分の弱さを見せつけているようなもんだ
　哀れだな」

それだけ言って俺はリビングを後にし

自室へ向かった