* .。+*＊。.**+夜空の手紙* .。+*＊。.**..+ 2 (ページ6)

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これが最後ページ6

A：「…和也…」

和也：「…うん。」

A：「………かずなり？」

和也：「ん。」

和也の腕をギュウッて掴む。

今度は眼を逸らさず真っ直ぐと見つめる。

多分。これが、最後。

自分の気持ちを伝える最後の。

だけど、声が震える。でも言わなきゃ。絶対に後悔する。

そうゆう意味であの話、私にしてくれたんだよね？雅紀くん。

雅紀くんの優しくて寂しく笑う笑顔が浮かんだ。

雅紀くん。

私に力を貸して。

言って終わるの。

伝えて、この恋は終わる。

.

.

A：「………好き。」

声が震えてる。自分の声じゃないみたい。

A：「………好きだよ………」

和也は静かに私を見つめて、色素の薄いその瞳は潤んでいるように見えた。

答えなんて要らない。

なんにも言わなくったっていい。

たまらなくなって私は掴んでいた手を離して和也にしがみつくと、躊躇してるように見えた和也の両手は、やがて私の背中に回されてそれは力強く。

こんなふうにこんな力強く人に抱きしめられたことあったかな。

痛いくらい。

もう………

どうなってもいいって思えるくらい。