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好きが溢れて ページ7
どれだけ抱き合っていただろう。
さらに和也の腕に力がこもる。
A：「…い、痛い。」
え？
ちょっと待って、マジで痛いんだけど。
ギュウウウウウウウ。
A：「痛い痛い！ちょ！離して！！！」
私の肩に顔を埋める和也が、ククク…って笑ってる声が微かに聞こえた。
A：「…和也！」
和也：「んふ。」
力が緩まる。
顔を上げた和也の顔を見る。可笑しそうにこらえてる。
A：「………もう、」
言いかけて。口を噤んだ。
ああ、好きだ。
和也のこの顔。
見つめ合うと、もう私の中で好きが溢れて溢れて、涙が溢れた。
和也も。和也の瞳も。濡れてるみたい。
和也：「………もう遅いんだよ。」
彼は笑って、一言呟いた。
わかってる。
わかってるよ。
そのまま彼は私の後頭部を引き寄せると、力強く自分の唇を私の唇に押し当てた。
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作者名：＊まぁ＊ | 作成日時：2020年2月19日 21時
