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予想通り ページ28
A：「……。」
和也：「さすがにね、彼女にも悪いし。」
A：「…もう、決めてきたの。」
和也：「…まぁ。だいたいは？」
A：「どこよ。」
和也：「なんでお前に言わなくちゃならんの。」
A：「なんで言えないの。」
和也：「お前がこの広〜い家で独りぼっちで寂しくなっちゃってカズナリ〜って住んでるとこに押しかけられても困るじゃん。」
A：「………。」
和也：「…それにさ、」
コン。缶ビールをカウンターに置く。
和也：「仕事にもそろそろ集中したいし。」
.
.
.
…ほらね。
予想通り。
わかってたことじゃん。
………わかってた、ことなのに。
なんでこんなに目の前がグラグラするの。
.
.
.
和也：「ん？あれ？寂しくて言葉にならない感じ？」
顔を覗き込まれて思わずそのまま頭突きを食らわしてやった。
ゴン！
和也：「ぃいってぇ！！はぁ？？！」
A：「はぁ？はこっちの台詞だわ！せいせいするわ、これで広々と部屋が使える！まぁもともとちっちゃかったし存在感もなかったけどね！」
和也：「ああ？喧嘩売ってんのか？」
A：「売ってねーし！喧嘩にもならんわ、さっさと荷物まとめて出てってよ！」
顔を見上げて睨み付ける。
強がり。わかってる。可愛くない。
雅紀くん。
わたしにはできそうにないよ。可愛い女の子、なんて-----------------------。
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作者名：＊まぁ＊ | 作成日時：2020年2月8日 20時
