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第41話 ページ44
「A」
見つめていると、藍ちゃんと目が合う。森の澄んだ湖に月の光が差し込んだような、淡い水色。
「ボクはずっと分かっていなかった。どうして自分がこんなにコントロールできなくなるのか」
淡々と藍ちゃんは続ける。
「けど、Aと離れて、もう二度と会えないかもって思ったときに、不思議なくらい理解できたんだ。だから、さっきの続きは、ボクから言わせて」
藍ちゃんの瞳が、私の瞳を真っ直ぐに捉えた。
「ボクは君が好きだよ、A。君の答えを聞かせて」
そんなふうに言われたら、断れるわけなんかない。私の答えは1つだった。
ずいぶん遠回りした。あの時、焦ってすれ違い、口にできなかった言葉を。
今度こそ、私の1番大切な人に届くように。
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空藍(プロフ) - お気に入り、いいねしてくださった方々ありがとうございます!これからも是非この作品をよろしくお願いします(*´∇`*) (2017年8月29日 7時) (レス) id: dbe2d85142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ai | 作成日時:2017年6月10日 21時