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｢ふーん、お茶なんだ｣
雲雀が湯気を立てているお茶を見て呟く｡
｢ごめんなさい、コーヒーの方がよかったですか?｣
｢別に｡珍しいと思っただけ｣
雲雀は湯のみを手に取り中身を半分ほど飲み、元の場所に戻した｡
雲雀が何も言わないので口に合わなかったのでは?と不安になり、Aはソワソワと視線をうろつかせてしまう｡
それに気づいたらしい雲雀は、なんてことなさそうに言う｡
｢まあまあだね｡そこらで売っているものよりはいいんじゃない｣
｢ありがとうございます!｣
どうやら雲雀なりに褒めてくれたようで、Aは嬉しそうに礼を言った｡
それからAはお盆を胸元に寄せ、ツナの方を向いた｡
｢ツナさん、Aは外にいるね｡お仕事のお話でしょ?｣
｢かまわないよ｡ここにいれば?｣
ツナが答えるよりも先に雲雀が答えてしまった｡
Aは目をまんまるにして驚いていたが、それはツナも同じである｡
｢君は群れているわけじゃないからね｣
え!?雲雀さんが!?あの雲雀さんが!?OKなの!?っていうか雲雀さんにとって何人だと群れてることになるの!?
ツナはかなりの衝撃を受けていた｡
だが決して口には出さずに、Aに自己紹介するように言った｡
｢はじめまして、Aです｡少し前からここで保護してもらってます｣
Aも初対面の雲雀に若干ビビりながらも、必死に話す｡
よろしくお願いします、と言ってペコリと頭を下げると上からため息が聞こえた｡
呆れられた?とビクビクしながらゆっくりと顔を上げると、雲雀はやっぱり呆れたような顔をしてツナを見ていた｡
｢君、昔から好きだね｡こうやって困っている子を見つけては拾ってきて｣
Aには雲雀の言っていることがよく分からなかった｡なぜツナにそんなことを言うのかも分からなかった｡
｢それでこの前の件だけど……｣
唐突に仕事の話を始める雲雀にツナもAも面食らったが、雲雀がそのことを気にしている様子は見られない｡
Aにはまだまだ難しすぎる内容で、手持ちぶさたになってしまった｡でもせっかくここにいていいって言ってくれたのに、出ていくのは……とかAなりに小さな頭で考えていると、ふと目にとまったものがあった｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年5月27日 19時
