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ジーっという音が聞こえてきそうなほどに凝視していたため、とうとう雲雀が尋ねた｡
｢何?｣
｢あ、ごめんなさい｡その、鳥さん可愛いなって思って｣
Aは雲雀の肩に乗っていた黄色い小鳥をずっと見つめていたのだ｡
｢気になるの?｣
Aが頷くと、雲雀は指に小鳥を乗せてAの目の前まで連れてきてくれた｡Aはワアッと嬉しそうな声を上げて小鳥を見ていた｡
｢この子とそっちで遊んでたら?｣
｢いいんですか!?｣
聞いたのはAだが、そう聞きたいのはAだけではなかった｡ツナも思わず自分の耳を疑った｡
雲雀の了承を得ると、Aは小鳥と共に少し離れた場所へ行ってしまう｡
雲雀さんが優しい……!?嘘だろ……｡
ツナは本日最大の衝撃を受けフリーズしてしまう｡
｢ちょっと、ちゃんと聞いてるの?咬み殺すよ｣
｢す、すみません!｣
やっぱり雲雀さんだ｡かつて恐怖で並盛を征していた、風紀委員長雲雀恭弥だ｡違いない｡
｢鳥さん可愛いねー!｣
｢オマエモナ｣
｢すごい!鳥さんしゃべれるの?お利口さんだー!ねえねえ鳥さん!お名前は教えて?｣
｢ヒバードダ｣
｢ヒバードってお名前なの?Aのお名前はね、Aっていうんだ!よろしくねー!｣
ああ、俺もあっちに混ざりてえ!
そんな気持ちを飲み込んで、聞こえないふりをすることに決めたツナ｡
キャッキャッと楽しそうにたわむれるAたちをはた目に、ツナは重く感じられる空気の中で雲雀の報告を聞くしかなかった｡
｢みーーどーりたなーびくーなーみーもーりーのー｣
｢A、お前それどこで｣
｢ヒバードに教えてもらったの!｣
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年5月27日 19時
