｡・:＋°あの日の約束｡・:＋° △part1△ (ページ7)

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複雑な masahiroside ページ7

合宿が始まった今日は、食事会があるらしい。

同部屋の祐希と話すのは、気を使わなくて済むから、つい長話もしてしまうのだ。

将洋「なぁ祐希？お前まだ、恋子のこと好きなの？」

実は、中大のチームメイトから聞いた極秘情報を何気なく言ってみた。

祐希「ひゃ！？え！？え、なんでマサさんがそのこと知ってるんすか！？」

驚く祐希を見るのはなんだか楽しい笑

将洋「ははっ実は、中大のやつから聞いたんだよなー」

祐希「あっ、あのやろー絶対秘密だって言ったじゃねーか」

言葉は怒っているのにも関わらず、顔には焦りを感じられない。

将洋「まーまー。俺は秘密主義だから、安心しろ。大丈夫だから！」

祐希「俺はマサさん信じてます…」

こういって、二人の会話は一旦途切れた。

祐希は本当にいい後輩だ。

でも、本当は……

中大のやつからこの話を聞いたとき、むちゃくちゃ驚いた。

なぜなら、

俺も恋子のことが好きだからだ。

恋子が初めて全日本に招集されて、恋子と祐希が仲がいいのを知り、３人でよく話すようになったからだ。

コートの中ではもちろん、ポイントゲッター。でも、コートを出れば普通の大学生。

そんなギャップも祐希と似ているのだが。

いつまでもこのことを隠し通すわけにもいかないのだろうけど、今の俺には、そんなことをいう勇気なんてない。

将洋「俺も、恋子が好きなんだ。」

いうつもりのなかった言葉が、口から出たその時、自分でも驚いた。しかしなぜか、後悔はなかった。

そしてその時、時が止まったように感じた。

一瞬にも、何分にも感じられたこの時間は、とても不思議だった。

祐希「そうなんですか。まぁ、３人で話しながら、薄々感じてましたけど。」

祐希の表情は、よく読み取れない。

将洋「そっか。でも_______________恋子は譲りたくない________」

祐希「そんなの、俺も一緒ですよ_____________」

祐希は準備を済ませ、出て行ってしまった。

さっきチラッと見えたが、祐希は恋子と待ち合わせしているようなので、多少時間をずらし、俺も部屋を出発した。