【ジョジョ】転生したら杜王町にいたんだけど。 (ページ8)

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8.そして、時は動き出すページ8

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《vita》

それは、ラテン語とイタリア語で命、人生、生活を示す。ヴィータ、ビータと読む。

猫塚Aを主とするスタンド、《vita》。その能力はゲームでいう《セーブ》である。

赤い糸は人の死を可視化しており、死亡する人間の2,3日前から現れる。なお、糸は猫塚にしか見えない。

この糸をスタンドの赤いハサミで断ち切ることで、死亡する人間の情報がその場で記録される。死亡した瞬間、リスタートが可能となりセーブ地点に赤い輪が現れる。

スタンドがその地点の近くで死亡する人間の名前を呼ぶことで、生き返ることができるのだ。死体は消え、生き返った側にセーブしたときの情報が変換される。

破壊力…D
スピード…A
射程距離…B
持続力…E
精密機動性…A
成長性…A

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「猫、高校生になったら不良になったの！？僕もなりたい！」
　
Aは、学校に遅刻したことにより先生に目をつけられ、さらには犬童に押しかけられていた。

『不良にはなってない。ただ遅れただけだって。』

苦笑いでそう応えて、弁当をついばむ。今日は朝から疲れるなあと思った。

「だって、中学生のころはめっちゃ真面目だったじゃん！遅れるどころかさ、早くにきて勉強してたじゃん！」

『それは、その……、ね。私だって羽目を外して遊びたいときもあるさ。』

記憶がなかったときは勉強しか頭に無い真面目ちゃんだったが、今となるとどうでも良くなった。

「やっぱり不良になったんだッ！」

『ち、違うよー？』

果たして、誤解を解くことができるのだろうか。そう感じた彼女は、質問を必死に考えた。

『あのさ、仗助知ってる？』

「え、何急に。東方仗助のこと？」

『そう、その仗助。仲良い？』

「そこそこ話はするけど、あ、あいつ肩に星形のあざがあったよ！猫塚と一緒だなぁって思った！」

『………一応言っておく。それ、誰にも言わないでね。』

「え？どして？」

『関わりたくないだけだけど、私にとってはすごく大事なんだ。頼むよ。』

「ふぅーん………、まぁ、猫が言うならそうするよ！」

犬童はバカだけど、信頼はおける。落ち込んだときに助けてくれるのは、いつも犬童だった。

『ありがとう。今度、何か奢ったげる。』

「やった！猫ちゃん大好き！」

抱きつかれるのは好きではないけど。

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