【ジョジョ】転生したら杜王町にいたんだけど。 (ページ7)

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7.そして、時は動き出すページ7

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赤い糸は、その後消えて無くなった。しかし、Aは違和感を感じた。この赤い糸は、何か意味があるのだと確信していた。しかし、学校に間に合わなくなる。

もし、東方良平が死んでしまう朝だったら。私はそれを知っていて、見捨てたとしたなら。私は、耐えられない。

『学校サボるのなんて、これが始めてよ。』

そう呟いた声は、なぜか嬉しそうだった。やっぱり自分の心に嘘はつけない。私は、彼の後を追った。

そして、バレないように彼の後をつけ、仗助の家にたどり着いた。今は木の裏に隠れている。

『さて、これからどうしましょ………。』

外にもし、アンジェロがいたなら。中にもしジョースター家がいたなら。私にとってとても不利だ。いきなり詰んだ。諦めかけたその瞬間、車の音が聞こえた。そして中から、承太郎が出てきた。窓から仗助が覗き、会話をしている。

Aの違和感は、確信に変わった。

しかしすでに、東方良平は殺されている。赤い糸は、死を示す指標だったのだろうか。

『違う………。』

Aは、スタンドでそれ(・・)を断ち切ったはずだ。なにか、運命が変わった？そんなところだろうか。自身のスタンドについて、なんら理解しきれない。不安が心に残るが、今はまだ、分からないのだ。

学校に行かなければならないことを彼女は思い出した。また、同じ道に戻ろうと駆け足で学校へと急ぐ。変化が目に見えたのはその時だった。

『………！赤い、輪っか！』

道に、綺麗に赤い輪が描かれてあったのだ。赤い糸を断ち切ったときにはなかった、赤い輪。混乱する頭を落ち着かせるが、内側からふつふつと使命感に襲われる。名前を呼べ、と。

『ヴィータ………。』

異形が体から分離する。

【ヒガシ、カタ、リョウ、ヘイ】

それは、低く、蠢くような声で名前を呼んだ。その瞬間、赤い輪は消え、自転車に乗った東方良平が現れた。彼には何も気づいていないようで、いつもの行動をしたまでであるようだ。

この1回ではすべてを理解することは出来ないかもしれないが、何かしらの変化があることは分かる。もしかしたら、これは死亡した生き物を生き返らせることの出来るスタンドなのか、と喜びと同時に不安が襲ってきた。

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