【銀魂】土 蜘 蛛

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銀時｢いやァ銀さん気付かなかったよ！！
まさかAちゃんが銀さんの事好きだなんて…

まァ、銀さん歳の差なんて気にしないケド？｣

『今の私(・)の居場所は茂茂様が作ってくれました
あの方をお護りする事…それが私(・)の居場所です。

茂茂様が居なくなり 、私(・)が消えると
本来私(・)の居場所は何処にもありません』

銀時｢だから銀さんに新しい居場所になってくれってか？
Aちゃん少し大胆すぎない？？｣

『…？

私(・)が生まれて来たのは宿命です。
何方にせよ
果たさなければならぬ役目は必ず果たします』

銀時｢でも此処で暮らすとなればあいつらも居るしな…｣

『…あの…』

銀時｢何？結婚式の日取り？｣

『結婚式…？』

銀時｢俺達 結婚するんでしょ？｣

『…えっと…生涯共にする…という誓いですよね？』

銀時｢改めて口で言うなよ恥ずかしいだろ｣

『あ、いえ違います』

銀時｢え？何？｣

『えっと、違います…』

銀時｢…｣





銀時は冷や汗を流しながら、
Aのコップに入った水を飲み干す。





『凄い汗ですよ…大丈夫ですか？ 』

銀時｢だだだ大丈夫に決まってんだろ！バカヤロウ！｣

『それなら良いのですが…
私は誰かと共に生きる事は出来ませんので』

銀時｢え？何で？｣

『いつか消えてしまう体ですから…』

銀時｢…死ぬって事か？何？持病でもあんの？｣

『いえ…
私は自分の役目が終われば消えます。
なので誰かを愛すなど…有り得ませんから』

銀時｢あ、そう。そう…ですか｣







フラフラと銀時が立ち上がると自室へと戻って行く。







『…あの？』

銀時｢銀さん…
ちょっと睡魔に襲われて勝てそうに無いから…｣

『お話に付き合ってくれてありがとうございます
おやすみなさい』

銀時｢ハハハハッ｣






何か壊れたように乾いた笑みを浮かべる銀時だった。

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